ウェルビーイング思考 副腎疲労との闘い

副腎疲労症候群からの回復と善き日常を目指す記録

うつ病を体から治すアプローチは副腎疲労症候群にも有効かもしれない

今回の記事では、最近読んだ『うつは「体」から治せる!』(BABジャパン)という本がなかなか興味深く、副腎疲労症候群の改善にも役立ちそうだったため、特に印象に残った内容や関係しそうなトピックについて取り上げます。心身を統合的に捉え、身体的アプローチである整体のみならず、トラウマ療法やソマティック心理学などを含めた幅広い知見から書かれており、一読の価値アリです。

読んで分かる! 感じて納得! 【うつは体から治せる! 】

読んで分かる! 感じて納得! 【うつは体から治せる! 】

この本は、うつ・自律神経失調症専門の整体である健療院グループの総院長の方が書かれた本です。健療院グループのサイトについては以前「副腎疲労症候群を知るためのウェブサイト、本のまとめ」でも取り上げましたが、多くの情報を発信されており大変役立ちます。

www.kenryouin-group.com

1. うつになる体の特徴

うつになる体の特徴として以下の三つがあげられています。

  1. 筋肉の緊張ー怒りなどの感情を抑えることによる緊張と、ストレス=生命の危機と感じることによる自律神経的な緊張の二つの原因がある
  2. 頭蓋骨のゆがみー頭蓋骨がゆがんでいるため脳脊髄液がうまく循環しなくなり、脳の機能が低下しうつになりやすくなる
  3. 背骨・骨盤のゆがみー骨盤や背骨がゆがむと、それに対応するように頭蓋骨までゆがむ

どれも副腎疲労症候群の専門病院などではほとんど触れられない内容です。食事制限やサプリメント摂取ではなかなか症状が改善しないのは、こういった体へのアプローチが不足しているからかもしれません。

さらに、この三つの特徴が生まれる背景には、エネルギーの循環の不備である「エネルギーの生産不足」、「エネルギーの循環の不足」、「エネルギーを使うことの不足」の三つがあるといいます。それぞれ以下のように書かれています。

エネルギーの生産不足

うつの方は栄養素の不足・呼吸の不足・自律神経の乱れなどでエネルギーの生産が低下しています。

副腎疲労症候群の場合、このうち「栄養素の不足」には、食事制限や栄養療法、サプリメント摂取などによって改善策を取ることが多いですし、リーキーガット症候群やカンジダ菌は、この栄養素の不足を引き起こす要因の一つと考えられます。しかし「呼吸の不足」、「自律神経」へのアプローチはいかがでしょうか。ほとんどなされていないのではないでしょうか。

エネルギーの循環の不足

小さな細胞にもエネルギーが循環しなければその細胞は働けなくなってしまうのです。するとその影響は体全体へと広がります。うつとはこの状態がひどくなった状態ともいえます。

これについては、細胞膜やミトコンドリアに働きかけるようなサプリメントを飲んでいる方もいらっしゃるのではないかと思います(私もフィシオエナジェティックの施術家さんのアドバイスに従って飲んでいます)。

エネルギーを使うことの不足

体を動かさないということはエネルギーを使っていないということであり、エネルギーが生産されなくなります。その結果、エネルギー不足になりやすくなります。 酷いうつの場合は最初は休む必要がありますが、休んでいるだけではなかなか治りきらないのです。そのため、徐々に体を動かすことがうつを改善させる秘訣なのです。

「エネルギーを使うことの不足」については、きちんと認識しておかなければならないなと思いました。副腎疲労症候群の場合、激しい疲労感・倦怠感から体を動かすことが難しい場合もあると思います。実際私も、体が動かずにほぼ寝たきりで過ごす週などもしばしばです...。しかし、体調が悪くないなというときは、エネルギーを回復させるために、若干の筋トレや散歩など本当に少しで良いので、無理のない運動はしていく必要がありそうです。

2. 感情の抑圧がうつにつながる

この本で強調されているのが、感情を抑圧することがうつにつながるということです。同様の話は、以前「副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?」でも取り上げました。以下、感情の抑圧について印象深かった部分を引用します。

  • 精神的ストレスがあるからうつになるのではなく、ストレスを受けた時に感情を我慢して外に出さないのでうつになる
  • 動物的な働きである感情を抑え込むと、動物的な働きをコントロールする能力も抑え込まれてしまいます。
  • 感情は必要だから湧いてきており、全てあなたにとってプラスのものです。怒りも悲しみもあなたに必要だから起きている
  • 感情が湧いてくる心に問題があるのではありません。感情を出す状況と、出さない状況の選択ができていないことが問題
  • (感情を)使わない場合、筋肉を動かさずに硬く緊張させ続けます。(中略)感情エネルギーが体の中に溜まりすぎると、外に出ようとしていろいろな症状となって現れてきます。
  • 感情を適切に表現できないということは自分自身を守らず自分を粗末にする行為であり、自然と自己尊重感が持てなくなってしまう
  • 感情は生きるためのエネルギー(中略)感情は自律神経を動かすのに必要なエネルギー
  • 交感神経の働きが必要な時には怒り・歓喜・やる気などの感情が湧き、副交感神経の働きが必要な時には悲しみ・落ち込み・安らぎなどの感情が湧いてくる(中略)怒りを十分に表現すればやる気も出てくるし、悲しみを十分に表現すれば安心してリラックスできるようになる
  • 交感神経と副交感神経の両方の働きが悪い方もいます。そのような方は、「怒っちゃいけない」「泣いてはいけない」「感情を出してはいけない」と、怒りも悲しみも日頃から強く抑え込んでいるのです。すると交感神経も副交感神経も働けなくなります。これでは生きるエネルギーが少なくなって当然であり、うつになっても何ら不思議ではありません。
  • ストレスをたくさん感じていると、コルチゾールがたくさん出るため体の中にコルチゾールが溜まります。コルチゾールが体内に溜まりすぎると、自律神経に負担をかけうつになりやすくなります。
  • 体内のコルチゾールは、涙を流すことで体の外に排出できるのです。泣くとすっきりするのは感情を解放したこともありますが、体からコルチゾールが抜けているからという生理的な理由もあるのです。悲しみの感情エネルギーは、泣くことで解放できるとともに、副交感神経を鍛えることができます。
  • むしろうれし泣きの方が悲しくて泣くよりも副交感神経を働かすのには効果的(中略)人情物やハッピーエンドで終わるような人と人との結びつきが描かれている映画やドラマを観て、涙を流すというのはコルチゾールを体外へ排出できますし、無意識に人とのつながりを体で感じることになり、今よりも副交感神経を鍛えることができるのです。

最後のコルチゾールに関する記述などは、副腎疲労症候群で悩んでいる方には特に興味深いかもしれません。コルチゾールが枯渇するといった記述はありませんが、涙を流すことで体内に溜まったコルチゾールを排出できるというのは副腎疲労症候群の改善策の一つとして試してみる価値はありそうです。『医者も知らないアドレナル・ファティーグ』では笑いを生活に取り入れることが挙げられていましたが、泣くことについては取り上げられていませんでした。

医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!

医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!

  • 作者: ジェームズ・L.ウィルソン,本間龍介,James L. Wilson,本間良子
  • 出版社/メーカー: 中央アート出版社
  • 発売日: 2011/05/06
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る

また、これら感情の抑圧の話の前提として「人は人である以前に動物であり、人間脳よりも動物脳が優先される。理性よりも生命維持が、心よりも体が優先される」ということが述べられている点も重要です。

  • 体調が悪くなることでネガティブになるというのは、"野生動物として身に付けていなければならない能力"
  • うつは生きるためのエネルギーを残しておくため、これ以上頭や体を働かさないように、だるくさせてやる気をなくさせているのです。ですからうつは命のリミッターであり、うつにならなかったらエネルギーが枯れてしまい死んでしまうのです。
  • どんな感情でもマイナスなものはなく、生命という観点からいえば怒りも悲しみも生き残るためのプラスの感情なのです。

副腎疲労症候群も、生きるためのエネルギーを残しておくための、生命としての自然な反応なのかもしれません。この動物脳に注目するアプローチは、トラウマ療法の一つであるソマティック・エクスペリエンスに通じるものがあります。この本ではまた「同じストレスを受けてもうつになる人とならない人の違い」を、ソマティック・エクスペリエンスでもよく取り上げられる、スティーブン・ボージェスの多重迷走神経理論を用いて説明している点も興味深いです。

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケア

身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケア

3. 体からうつを改善させる対処法

対処法については、自分でできる呼吸法、整体法、溜まった感情を出す方法などさまざまなエクササイズが紹介されていますので、詳しくは本書を見ていただくのが良いと思いますが、以下いくつか印象に残ったものを紹介します。

姿勢が大事

  • 姿勢が悪くなると重心が狂うため、体の感覚が狂ってしまい、「感覚異常」が起こります。
  • 姿勢が悪いことで脳からの指令も体の各部に届きにくくなり、体が思うように動かなくなります。
  • うつを改善させるには感覚を正常にする必要があり、そのためには正しい姿勢である必要がある
  • (感覚が正常でないと)自分が何のために生きているのか、本当は自分が何をしたいのか、など、人生において重要なことがわからなくなったりするのです。これらも精神的なストレスにつながってくるのです。

体の姿勢を変えるだけで気分が変わる、といった話はNLPセラピーなどでも取り上げられる話ですが、やはり心と体は分けられるものではなく、体から心が変わることもあるという点はきちんと認識しておきたいところですね。

うつになりやすい「上気」という状態を改善する

上気とは、特に頭や顔など体の上の方に気(エネルギー)が上がったままになり、下半身に下がって来ないことをいい、原因としては呼吸、思考、意識の三つがあるとのことです。

  • 血液やリンパ液、脳脊髄液などの流れが悪くなり、体の上の方(特に顔や頭)に溜まっている状態です。また、意識も体の上の方にある状態です。
  • 体を動かしたり感じたりするよりも頭で考えることが多いと上気になり、うつになりやすくなります。
  • 考えすぎて頭ばかりを使ってしまう方は、体を動かすことが必要(中略)ほんの少しの動きでもいいので体を動かすことをお勧めします。
  • ストレスは「生命の危機」なので、交感神経が働きますが、一番大切な脳を守ろうとし、意識は上(頭周辺)に行きます。つまり、意識が体の上の方にある時は自然と交感神経が働きやすい状態になり、ストレスがなくても脳はストレスがあると勘違いしてしまう
  • 意識が下にあることで副交感神経が働きやすくなり、心も体も回復しやすくなる状態になる(中略)まずは下半身を意識することです。例えば、自分の足の感覚を意識して感じるようにしてみて下さい。

これを読んでなるほど、と思いました。私は副腎疲労症候群でダウンする前、常に上気の状態だったように思います。頭で常に仕事のことや将来のことを考えていたり、ほとんど運動もしていなかったり...。副腎疲労症候群で悩まれている方、心当たりありませんでしょうか。

「下半身を意識する」という点は、「副腎疲労症候群と休職 - 休職の手続きや休職中の過ごし方など」でも取り上げた、流行りのマインドフルネス瞑想や歩行瞑想などが有用のように思います。

「トキシン」を摂らないようにする

私はこの本で初めて「トキシン」という言葉を知ったのですが、うつになる可能性が高くなる「毒素」のことだそうです。副腎疲労症候群との関係で捉えると興味深いです。

  • アレルギー物質ほど体に症状を出さないので非常に分かりにくい
  • うつを改善させたい方にはトキシンを体に取り入れないようにする必要があります
  • 多くの方にとってトキシンになりえる代表的なものはカフェイン・砂糖・小麦・ニコチン
  • トキシンの特徴として「摂らなくなると、摂りたいと思わなくなる」というものがあります

他にはレタス、ラベンダーオイル、洗濯洗剤などがトキシンとなっていた例もあるとのこと。副腎疲労症候群の検査で行われる遅発性フードアレルギーや重金属などは、まさにここでいうトキシンのことですね。

自分でできる、心拍数を用いたトキシンのチェック方法も紹介されていますので、ご興味のある方は本書をご覧いただくと良いと思います。

まとめ

今回の記事では、うつ病を体から治すアプローチを取り上げ、副腎疲労症候群との関係の中で見てきました。認識しておかなければならないのは、心と体は分けられないということでしょうか。うつ病も副腎疲労症候群も、一点からのアプローチでは改善するものではなく、心、体(体と言っても脳、神経、皮膚、骨格、筋肉、呼吸、臓器などあらゆる方面から)統合的にアプローチしていくほか無いということなのでしょうね。「薬でうつ病が治らない」とか「栄養療法で副腎疲労症候群が良くならない」という声をよく目にしますが、それは一方向からのアプローチではなく、全体から「ホリスティックに」見る必要があるということなのでしょうね。ただ、すべてを見てくれる病院や施術家はいないので、やはり自分自身が主治医になっていろいろ試していくしかない、ということに結局はなってしまうのでしょうね。

これを機に、自律神経整体などを検討される方は、私の体験談「自律神経整体は副腎疲労症候群に効果があるのか?ないのか?」もあわせてご参照いただくと良いと思います。

副腎疲労症候群の私が慢性疲労症候群の専門病院を受診した結果

「副腎疲労症候群が再発…慢性疲労症候群の疑いも」慢性疲労症候群の疑いを持っていると書きましたが、先日ようやく、思うように動かない身体を引きずって、関西圏にある某慢性疲労症候群の専門病院を受診してきました。今回の記事では、受診の流れや診断結果、受診するに当たっての注意点について書きたいと思います。

受診の流れ

病院に到着後まず問診票を記入し、次に臨床心理士による面談がありました。30分程度でしょうか、症状の詳細や、これまでにかかった病院や代替医療機関での治療の内容、症状の経過などについてかなり詳しく聞かれました。副腎疲労症候群と言われていること、サプリメントや食事制限で改善に取り組んできたことなどについても率直に話しました。面談の最後に血圧を測り、再び待合室へ。待合室では、心理検査と疲労の検査と思われる質問事項に回答することを求められました。そして最後に、医師による問診です。

かなり詳しく聞かれることになるので、自身の症状やその経過、これまで取り組んだ治療方法とその効果などをまとめたドキュメントを持参することをおすすめします。このドキュメントがあると、診察が非常にスムーズに進みます。

診断結果:うつ病発達障害アスペルガー)の合併型と言われた

私の症状は「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いたとおりですが、医師に言われた内容は以下でした。

  • 要はうつ病である。若干のアスペルガー傾向があるため、うつ病の精神症状を認識できず、身体症状ばかりが気になってしまうのだろう。心療内科で身体症状ばかりを訴えれば、身体表現性障害と誤診されることはある
  • 慢性疲労症候群と一言で言っても、うつ病型など、さまざまなパターンがある。あなたの病状の経過を見る限り、うつ病アスペルガーの合併型と考えてほぼ間違いないだろう(比較的よくあるパターンらしい)
  • うつ病なので、抗うつ薬を飲めば良くなる。セロトニンが不足しているから薬で増やすべき。今なら飲めば治る。時間が経ってしまうと病気と一生付き合わなければならなくなる
  • 抗うつ薬を飲むと、腸の調子が悪くなるなどの副作用があると言われているが、これは薬がきちんと効いている証拠。セロトニンが腸にたくさんあるため、腸の調子が悪くなることが多い
  • 抗うつ薬に依存性はまったくない。世間ではいろいろ言われているようだが、飲んでも何の問題もない
  • 自宅から通えるところで、発達障害うつ病の両方を見られる医者にかかることを勧める

この診断結果にはとても驚きました…。「アスペルガー傾向」というのは生まれて初めて言われましたが、その診断が、「音や匂いに敏感だったりしませんか?」といった質問に「言われてみるとそういうことはあるかも。時計の秒針の音が気になって眠れないことがたまにあったり…」などと答えただけでそのように診断されてしまったことに大変戸惑いました。身近な人に言ったら「絶対違う」と言われましたが…。

この程度の質問だけで「アスペルガー傾向です」と言われてしまうのであれば、「生まれつき副腎疲労症候群になりやすい体質がある?神経が高ぶりやすいHSPとは」で取り上げたHSPの人などは、もれなく発達障害と病名をつけられてしまいそうです…。

アスペルガーについては以下の記事に情報がまとまっています。 h-navi.jp

その他、私がいつも参考にしている「いつも空が見えるから」には、小児慢性疲労症候群発達障害の関係についての記事がありました。 susumu-akashi.com

また、抗うつ薬の副作用や依存性について「まったくない」というようなことをあっさりと言われたことについても不信感を持ちました。抗うつ薬、特にSSRIの依存性についてはさまざまなところで言われていることも事実で、「まったくない」と言うのではなく、もう少し詳しい説明をしていただきたかったところです。

SSRIの依存性については、以下の記事などで取り上げられています。 dot.asahi.com

wedge.ismedia.jp

「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いたとおり、私は実際抗うつ薬が効かなかったですし、脳内のセロトニンを増やすために薬を飲みましょうと言われても、脳内のセロトニンを計測したわけではないので、本当にセロトニンが減っているかどうかはわかりません。

仮にセロトニンが減っているとしても「なぜセロトニンが減ってしまったのか」を考えると、投薬治療は暫定対処にすぎないように思えてしまいます。そしておそらく、(医学的にはまだ広く認められていないものの)その背後には副腎の機能低下や、栄養をきちんと吸収できずにセロトニンを生成できなくなってしまった腸内環境などが関わっているように思えます。

注意点:詳細な検査は診断の補足にすぎない

医師によれば、

  • 慢性疲労に関する詳細な検査は、あくまで診断の補足にすぎない
  • 慢性疲労症候群の診断は問診で下すものである

とのことでした。

私は、慢性疲労症候群に関する専門的な知見を基に、唾液や血液などの詳細な検査による数値的エビデンスに基づき、慢性疲労症候群かどうかを診断してくれると思っていたのですが、そうではないそうです。事前に病院に電話して、どのような検査をしてもらえるのかを確かめていましたし、「慢性疲労症候群かどうかはおおむね当日の検査と問診でわかる」と言われていましたので、期待してわざわざ遠方から受診しに行ったのですが…残念ながら期待外れでした。

慢性疲労症候群かどうかきちんと診断してもらいたい方は、この点を把握したうえで受診を検討されることをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、副腎疲労症候群である私が慢性疲労症候群の専門病院を受診した際の、受診の流れ、受診結果、受診にあたっての注意点について取り上げました。医師による診断結果は真摯に受け止めなければならないなと思いつつ、それでも自身の考えを貫き通したいという思いもあり、非常に悩むところではありますが、やはり私は精神的には比較的元気なので(身体が言うことを聞かないことで精神的に落ちることはありますが…)、引き続き抗うつ薬に頼らずに治していく方向を模索していきたいと思います。

そこで、最近始めたのが漢方です。漢方については別のエントリーで紹介するつもりです。

生まれつき副腎疲労症候群になりやすい体質がある?神経が高ぶりやすいHSPとは

今回の記事では、副腎疲労症候群になりやすい体質として、生まれつき神経が高ぶりやすい「敏感すぎる人(HSP)」というものが関係しているのではないか、ということについて考えてみます。

敏感すぎる人「HSP」とは?

敏感すぎる人(HSP : Highly Sensitive Person)とは、生まれつき神経が高ぶりすぎる傾向を持って生まれた人のことです。これは遺伝的なもので、目の色や肌の色が異なるのと同じレベルの話とのこと。心理学者のエレイン・アーロン氏による以下の本で詳しく解説されています。

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

この本に挙げられているHSPの特徴をいくつか抜粋します。

  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • カフェインに敏感に反応する
  • 美術や音楽に深く心動かされる
  • あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  • 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • まわりの人の気分や感情に大きく左右される
  • 空気中の物質に敏感である。花粉症やじんましんなどにかかりやすい人が多い
  • じっとしているのが得意だ
  • 人に頼み事をするのが苦手
  • 自分に自信がない
  • 心配性
  • 完璧主義
  • 自尊心が低い

私はほとんど当てはまります…ほぼ間違いなくHSPですね。

HSPと副腎疲労症候群の関係

個人的に、HSPは、副腎疲労症候群と何らか関係しているのではいかと考えています。生まれつき神経が高ぶりやすいということは、生まれつき視床下部ー下垂体ー副腎が働きやすいため、コルチゾールが人よりも多く分泌されることが多く、結果的に副腎疲労症候群になりやすいのではないか、と。上記の本にも、副腎疲労症候群を匂わせるような内容が出てきます。

  • ある研究によれば、生まれつき敏感な子どもたちを調査した研究では、乳幼児期に不眠、腹痛、便秘が多かった。心拍数ももともと早く、普通の子どもよりコルチゾールを多く含んでいた。1年後追跡調査をしたところ、新しい状況に対して高いレベルの恐怖を示す確率が高かった。

さらに、生まれつき神経が高ぶりやすいうえに安心できない環境で育った場合はますますこの傾向が出やすく、心身の不調につながることがあるようです。以前「副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?」で取り上げたような内容に近いものです。幼少期の愛着障害やトラウマがさらに悪影響を与えるということですね。

  • 子どもが母親に、安心できる庇護を感じている場合、ストレスに対して長期的なコルチゾール反応は見られない。一方、安心できる庇護を感じていない場合は、長期的な神経の高ぶりを起こす→こうしたケースの母親は、過保護か、ほったらかしだったりした
  • 環境があまり健全でないと、子供はとりあえず生き延びるために、養育者に適応しようと必死になるので、ある種の気質は水面下に潜ってしまう。そうやって隠れてしまった気質は、大人になってから、ストレス関係の身体的症状などのかたちをとって再び現れる。
  • いったん不健全なアタッチメントを身につけてしまうと、心理療法の中で安心できるアタッチメントを抱くことを覚えないかぎり、一生そのまま変わらない
  • 安心感のなんたるかを知らぬままに外の世界へ出ると、あなたは自分を不安にさせるタイプの人ばかり選び出して人間関係を結んでしまうので、結局安心感は得られないままに終わってしまう
  • 子どもの頃に、周りの人が、やめてと頼むとやめてくれる、神経が高ぶったときに助けてくれる人だったなら、信頼を得られ、恐怖をコントロールできるようになる。この信頼を小さいときに得られなかった場合は、成長してから慢性的に不安感を持ったり、社会を避けたり、自分が本当にしたいこと、したくないことがなかなかわからなくて悩むなどするようになる。これは生まれつきではなく、学習したもの
  • 問題を引き起こすのは、遺伝的な資質ではなくて、慢性的な神経の高ぶりすぎや子ども時代のトラウマ→慢性的な神経の高ぶりすぎはコルチゾールを増加させ、最終的にはセロトニンを減少させる

いかがでしょうか。心当たりはありませんか?(私は大いに当てはまります…)

同様の話は、スーザン・ケイン氏による『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』にも載っています。

  • 生まれつき扁桃体が興奮しやすい乳児は外界からの刺激に対して大きく反応し、成長すると、初対面の人間に対して用心深く接するようになる
  • 高反応の人はアレルギーや花粉症と関連している
  • 高反応の子どもはランの花のように周囲の影響を受けやすい→両親の不和や虐待などに非常に脆弱で、うつや不安、社会不安障害に襲われやすい
  • 内向型なのに、十分な回復のための場所なしに、長期間にわたって自分の性格に反して行動すると、自律神経系の活動を亢進させ、結果として免疫機能の働きを弱めることになる

HSPや内向型人間だとして、じゃあどうすればいいのか?

まず大前提として、HSPや内向型人間には優れている点がたくさんあるということを忘れてはならないということです。上記の2冊によれば、HSPや内向型人間には以下のような優れた点がたくさんあると述べられています。

  • 直感に優れ、たくさんのアイデアを思いつく
  • 物事を深くよく考えるため、他人が気づかない問題点に気がつく
  • 芸術や音楽の方面で才能を発揮することが多い
  • もっとも成功している経営者や営業職には内向型人間が多い

また、現代社会は非HSPや外交型人間が賞賛されすぎていると警笛を鳴らしています。進化論的な見地から考えても、生まれつきHSPや内向型人間のような人が今も一定数いるということは、進化的に必要だから淘汰されずに残っているのだと主張されています。まずはHSPや内向型人間である自分をしっかり受け容れることが重要です。

そのうえで、幼少期の家庭環境に問題があったなどの理由で副腎疲労症候群のような心身の不調に悩まされている場合は、これまでに潜在意識に植え付けられてしまったトラウマや、思考・行動パターンを少しずつ改善していく必要があるでしょう。『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』にも以下のように述べられています。

もし子ども時代に、世の中はすべて恐ろしい、とプログラミングされていたのなら、何年かかろうともセラピーなどの内的な仕事を通じて、このプログラミングを変えなければならない

また、この本では、向精神薬抗不安薬などにHSPがどう向き合うべきかについて「第九章 医者と薬とHSP」に一章分割いて解説されています。副腎疲労症候群の場合、こういった薬を飲むべきか悩むことも多いと思いますので、一読されることをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、生まれつき神経が高ぶりすぎる傾向を持って生まれた人であるHSPと、副腎疲労症候群の関係について取り上げました。副腎疲労症候群で悩んでいると、つい「なぜ自分はこんな症状になってしまったのだろう」と悔やんだり、「つい自分を責めてしまったり、人の顔色がものすごく気になってしまうのはどうしてなんだろう、どうしたらこのクセが治るのだろう」と考えてしまったりすることがあるのではないかと思います。しかし、この傾向が「生まれつきのものである」としたら、どうでしょうか。ほんの少し、気が楽になりませんか?

そしてこの傾向は、良い方向に活かすことができます。進化の観点から、人類にとって必要な傾向なのですから。良い方向に活かせるようになるためには、心理セラピーの力を借りる必要があるかもしれません。副腎疲労症候群への心からのアプローチを考える際に、HSPや内向型人間という傾向について知っておくことは、きっと役に立つのではないかと思います。

また、学術的な面でも、副腎疲労症候群のような症状とHSPの関係が証明されるような研究結果が出てくると良いなと思います。

副腎疲労症候群が再発...慢性疲労症候群の疑いも

今回の記事では、残念ながら、副腎疲労症候群の再発について書きたいと思います。

副腎疲労症候群で休職して1年...ようやく職場に復帰しました。が、何日か出勤したところで、症状が再発しダウンしてしまいました...。全身の極度の疲労感、倦怠感で、身体が動かない...トイレに行くのにも、つたい歩きやハイハイで行っているような状態。外出なんてとても無理!そんな状態が半月程度続いています...。

身体が動かなくて、だるくてだるくて常に横になるしかない状態だと、心も荒み気味になります...。職場にまた迷惑かけてしまった、家族のお荷物になっているな、本当に治るのだろうか、こんな自分に生きている価値はあるのだろうか...などなど。

ここ数カ月、割と体調が落ち着いてきていたので、もう仕事に行っても大丈夫かな、と思っていたのですが、ここまで身体が動かなくなるとは...自分でも正直驚いています。

ただ、再発の心当たりはないわけではありません。考えられるのは以下の二つです。

  1. 心理的逆転
  2. 慢性疲労症候群

 1. 心理的逆転

1カ月ほど前に、いつもお世話になっているフィシオエナジェティックの整体院で、身体に心理的逆転の反応が出ている、と言われました。

心理的逆転とは、「「健康になりたい」と思っていても潜在意識は「健康になりたくない」という状態」だそうです。フィシオエナジェティック分野の概念のようで、心理学用語ではないようです。要は「身体がノー」と言っている状態ですね。

 

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

 

以下のページに、心理的逆転について解説が載っています。心理的逆転が起こる理由としては「記憶から消えているトラウマを思い出したくない」、「将来の自分が進むべき道が魂とズレがある」、「治ることのメリットより治ることのデメリットの方が多い」など、さまざまな理由があるそうです。

s.kansai-chiro.com

以下のページには、心理的逆転を解除する方法として、「タッピング」と「アファメーション」が紹介されています。通っている整体院でまさにこの方法を伝授され、日々やっていたのですが、心理的逆転の状態を解消しきれていなかったのかもしれません。

iwakurachiropractic.blog104.fc2.com

2. 慢性疲労症候群

慢性疲労症候群の疑いはずっと拭えずにいたのですが、首都圏にある専門の病院の予約が半年待ちだったり、ここ数カ月取り組んでいたフィシオエナジェティック・自律神経整体・ソマティック・エクスペリエンスの三本立ての対策に手応えを感じているところもあったため、診断せずにいました。しかし今回再発してしまったので、きちんと診断してもらうことにしました。

慢性疲労症候群は、『医者も知らないアドレナル・ファティーグ』に、関連のある疾患として取り上げられています。慢性疲労症候群にはたいてい「副腎機能の弱まりが関係している」、「アドレナル・ファティーグは、慢性疲労症候群や繊維筋痛、アルコール依存症などの症候群に先行して起こることが多い」と書かれています。

 

医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!

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  • 作者: ジェームズ・L.ウィルソン,本間龍介,James L. Wilson,本間良子
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慢性疲労症候群の専門病院は本当に少なく、どこも予約待ちのようですが、首都圏以外の病院のほうがまだ待ち期間が少なくすむようです。専門医は以下のページの情報が信頼できると思います。

actionforcfsjapan.com

ただ、結果的に慢性疲労症候群と診断されたとしても、治療法が確立されているわけではないので、結局は心理療法サプリメント、漢方など、これまでと似たような対策を続けるのだろうと思います。それでも、慢性疲労症候群と診断されたら、気持ち的には楽です...変な話ですが、自分の症状にきちんと病名を与えてもらえた安心感というのでしょうか。副腎疲労症候群の場合、心療内科で診断される病名とギャップがあるため、治療経過や状況を職場に伝えるときに何かと気を遣い、コミュニケーションがとにかく面倒なのですよね...。その上、どうしても代替医療頼りになってしまうため、医学的なエビデンスがない心理的な不安感というのが常につきまとってしまいます。

 

心理的逆転、慢性疲労症候群と二つの可能性を考えているところですが、単にまだ副腎疲労症候群が治っていなかっただけかもしれません。副腎疲労症候群の専門病院である宮澤医院のブログに、実は治っていなかったのに無理して、再発したと思い診察に訪れる患者さんが多いという内容の記事が載っています。私はそんなに無理したつもりはなかったのですが...。

rootcause.jp

ひとまずは、慢性疲労症候群かどうかきちんと診断してもらおうと思います。

自律神経整体は副腎疲労症候群に効果があるのか?ないのか?

この記事では、自律神経失調症専門の整体が副腎疲労症候群の症状の改善に効果があるのか、私の体験をふまえて紹介します。

結論から言いますと以下です。

  • 効果があるかどうかは、施術を受けるタイミングによる。体内環境がある程度改善していれば効果が期待できるが、改善していないと効果が出ない
  • (当たり前ですが)施術家の腕や相性による

そもそも、自律神経失調症と副腎疲労症候群の違いとは?

いろいろ調べたのですが、正直よくわかりませんでした。。。どちらも症状としては非常に似ています(症状については「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いています。ちなみに、私は小中学生の頃自律神経失調症と診断されたことがあります)。医学的な線引きはこの記事の公開時点ではまだ無いようです。そもそも、副腎疲労症候群は病気として認められていませんし。。。

私は「自律神経失調症の原因の一つが副腎疲労症候群」ということだと勝手に理解しています。副腎の機能が低下することでホルモンの分泌が異常になる→交感神経優位になり、自律神経のバランスが崩れる→身体全体にさまざまな不調が表れる、ということではないかと。

以下の記事にも同様のことが書かれています(引用します)。

atanaha-clinic.jp

自律神経失調症状の本当の原因・・・、

その一つは、副腎疲労なのです。

コルチゾールには、交感神経の働きによって生み出されるアドレナリンやノルアドレナリンを抑制する働きがあります。

これらのホルモンはストレスに対処するという共通の働きを持っているため、お互いをカバーしあっているのです。

しかし、長年にわたるストレスにさらされ、副腎が十分なコルチゾールを出せなくなると、その代わりに(主に)アドレナリンが過剰に出ざるを得なくなります。

コルチゾールの不足による低血糖に対処しなければならないからです。

その結果、交感神経が過剰に働く状態(交感神経優位)になり、いわゆる自律神経失調症の症状が起こることになるのです。

自律神経専門の整体を受けて実際どうだったか

私は三つのタイミングがありました。

1. 副腎疲労症候群と判明する前後(効果なし)

全身の疲労感・倦怠感で急に動けなくなり、自身の症状についてあれこれ検査を受けるなど模索していた頃です。自律神経失調症の可能性を疑い、近くの自律神経失調症専門の整体に週1回、2カ月程度で通いましたが、まったく改善しませんでした。

その施術家さんによれば、

  • 身体の歪みによって脳脊髄液の循環が悪くなり、さまざまな身体症状が出る。歪みを調整し、脳脊髄液の循環を良くすれば症状は改善する
  • 施術だけでは治らない。日々、身体の歪みを生む姿勢に気をつけ、自律神経を整えるエクササイズ(いくつか教えていただいた)を続けることが必須

とのことで、エクササイズもそれなりにがんばったのですが、まったく良くならず。。。そのことを相談しても、「エクササイズが足りていないからだ」との一点張りで、努力不足のような言い方しかされず、行かなくなってしまいました。

今思えば、治らないのも無理はありません。問題は副腎や胃腸の機能低下にあったのですから。目先の問題に対処しているにすぎなかったわけですね。

2. 副腎疲労症候群の治療初期(効果なし)

フィシオエナジェティックによる食事制限やサプリメント摂取などを続けて4カ月程度経った頃です。4カ月も続けたのに、症状はあまり改善していません。副腎疲労症候群の症状は、なかなか改善の兆しが見えないのですよね。 これが本当にツライのですが、そこで、自律神経からのアプローチもあわせて取るべきなんじゃなかろうかと思い、自宅からはやや遠いのですが、わりと評判の良さそうな自律神経失調症専門の整体を見つけ、通ってみることにしたのです。

最初は週1回、その後2週に1回で、10数回程度通いましたが、ここでも症状はまったく改善しませんでした。施術料がやや割高で、金銭的に厳しい時期だったこともあり、行くのをやめてしまいました。

3. 副腎疲労症候群の治療後期(効果あり!)

フィシオエナジェティックによる食事制限やサプリメント摂取などを続けて8カ月程度経った頃です。ほふく前進のように少しずつは症状が良くなっている印象もありましたが、やはりこのまま続けていて本当に治るのだろうか、という不安が常にありました。漢方内科なども考えましたが、今一度2.の自律神経失調症専門の整体に行ってみようとふと思い立ち、再開してみることにしました。

行ってみると、前回の施術家さんは店舗を異動していておらず、別の方が担当することに。すると、施術後明らかに症状が和らいでいるではありませんか!また、施術を受けると、比較的ぐっすり眠れているじゃありませんか!

施術家さんには、胃腸が非常に固くなっていること、脳脊髄液の循環が悪くなっていること、首肩周りのコリがひどいが原因は脳(自律神経)にあるので揉んでも治らないこと、などを指摘されました。また、副腎疲労症候群をご存知の方で、その点心強く感じました。

週1回、これまで20回程度通っていますが、波がありつつも、徐々に症状が改善していることを実感しています。もちろん体調に波はあり、施術後当日に不眠症状が出ることもあります。また、「副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?」に書いたソマティック・エクスペリエンスの心理セラピーも並行してやっていたので、心理セラピーの効果もあったと思います。それでも、ここまで改善が実感できるとは思っていませんでした。施術家さんとの相性が良かったこともあるでしょうし、やはり行ったタイミングが良かったのかなと感じています。フィシオエナジェティックの施術で副腎や胃腸が改善してきていたからこそ、自律神経整体が症状の改善を後押ししてくれたのではないかと考えています。

まとめ

今回の記事では、行くタイミングによっては、自律神経整体が副腎疲労症候群の症状の改善に効果があったという私の体験を紹介しました。腕の良い整体院を見つけるのは難しいものですが、治療を続けているのに副腎疲労症候群の症状がなかなか取れずに苦しんでいる方は、自律神経整体という選択肢を検討されても良いかもしれません。

ピロリ菌を退治したら不眠症状がかなり改善した話

今回の記事では、ピロリ菌の除菌をしたら不眠症状が改善したという私の経験について紹介します。

先日、フィシオエナジェティックの施術を受けた際に「胃にピロリ菌がいる、このサプリメントを飲んで退治した方が良い」というアドバイスを受けました。ピロリ菌については、ちょうど1年近く前に人間ドックを受けた際に検査をして、いないことを検査済みだったので、そのことを話してみたところ「ピロリ菌は隠れていることが多いので、検査で見落としてしまうことも多いのですよねぇ」とのこと。そんな説明、人間ドックのときには一切なかったぞ。。。

半信半疑だったものの、アドバイスに従いピロリ菌を退治するためのサプリメントを飲み続けたところ、とにかく胃の調子が劇的に改善した実感があったことと、そして不眠症状が大幅に改善しました(完治はしていませんが、頻度がかなり減った)。

私が数年間悩まされ続けてきた、副腎疲労症候群に伴う不眠症状は以下です。

  • 9割5分は中途覚醒か早期覚醒(21時〜22時頃に簡単に寝付けるが、0時〜4時の間に目覚め、眠れなくなってしまう)
  • 起床時は、だいたい嫌な夢を見て目が覚めるか、胃の膨満感(胃がゴロゴロしている、消化がなかなか終わっていない感じ)を感じる

二つ目の、胃のゴロゴロや膨満感がほぼ無くなったせいか、嫌な夢を見る頻度も減り、夜中に目覚める回数もかなり減りました。

ピロリ菌と不眠の関係に関しては以下のような記事もありますが、はっきりとはよくわかりませんでした。きちんとしたエビデンスに基づいた情報が欲しいところです。

http://xn–ihq536elpa502aftx.com/category5/entry111.html

また、西洋医学で見つけられない症状や菌を見つけてしまうフィシオエナジェティックという施術についてもいつも驚くばかりですが、現時点では民間療法の域を出ておらず、全面的に信じるのに勇気がいるのもまた事実。今後科学的なエビデンスが蓄積され、西洋医学を補完するような立場としてより信頼のおけるものになると良いな、と思います。

副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?

以前「副腎疲労症候群をどこで診てもらうべきか - 病院か民間療法か」に、「副腎疲労症候群は、専門病院や専門の整体院、漢方内科などに通うだけで本当に完治するのか?根本原因を探っていくと、やはり心理セラピーも必要なのでは」といった内容を書きました。この記事では、副腎疲労症候群の背景にあるトラウマや感情の抑圧といった心理面の問題について、私の経験を交え取り上げます。

副腎疲労症候群は心理面と密接に関わっている

副腎疲労症候群のバイブル「医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!」には、心理的ストレスとの関係について記述があります。

  • P.43 アドレナル・ファティーグは、ストレスが原因となって起こる。ストレスには継承から重度なものまであり、ストレスの種類には、身体的なもの、情緒的なもの、心理的なもの、環境に由来するもの、感染性のもの、あるいはこれらが組み合わさったものがある。
  • P.47 第4章 どんな人が患うのか? 十分な休息やくつろぎの時間を持たない人、人生を楽しまない人、常に自分を酷使している人、決して満足しない人や完璧主義な人、常にプレッシャーをかけられている人(特に、感情のはけ口がほとんどない場合)、逃げ場を失ったり無力さを感じている人、長期間に及ぶ困難に圧倒されている人、慢性の情緒的問題、重篤な外傷や再発を繰り返す病気をした人など

心理面の対処方法としては「(人や職場など)エネルギー泥棒を突き止めること」、「エネルギー泥棒に対して、状況を変えるか、状況に合わせて自分を変えるか、状況から離れるかの三つの対象方法があること」、内面のストレスを軽減させる方法としてNLPセラピーやリフレーミング、呼吸法、瞑想などについて紹介されていますが、著者が心理セラピーの専門家ではないためか、やや記述が薄い印象です。トラウマや感情の抑圧については明確な言及はありません。

専門の整体院にも、心理面との関係を指摘しているところがあります。

私がとった心理面のアプローチ、トラウマ解放のための方法とは?

私が副腎疲労症候群の根本原因としてトラウマを疑ったきっかけは、通っているフィシオエナジェティックの整体院で「身体から、トラウマがあるという反応が出ている」と言われたことでした(フィシオエナジェティックではそういうこともわかってしまうそうです。不思議なのですが。身体は嘘をつかない、ということなのでしょうか)。若干の心当たりはあったものの、トラウマになるほどのひどい経験ではないと思っていたのでびっくりしました。

施術家さんに提案されたバッチフラワーレメディという民間療法を何カ月かやってみたのですが私にはあまり効果が感じられず、トラウマや感情の抑圧を専門に扱っている心理セラピストを探し、通ってみることにしました。

通ってみると、なかなか良くならなかった全身の激しい疲労感・倦怠感や、不眠症状などが不思議なほど良くなっていきました。そして出るわ出るわ、過去のさまざまな未完了の感情やトラウマ…。幼少期に家庭で経験した出来事などは、それが当たり前、みんなも同じようなものだろう、とつい思ってしまうのですが、人に話してみると、自身が幼少期に置かれていた環境がいかに過酷だったかに初めて気がついたりします。どうやら、幼少期からのあらゆる体験からトラウマや未完了の感情が蓄積し、それらに基づいて培われてしまった行動パターン、思考のクセのようなものが身体に悪さをしていたようです。

私が受けている心理セラピーは、トラウマ療法のうちの一つ「ソマティック・エクスペリエンス」という手法です。ソマティック・エクスペリエンスとは、トラウマは個々の出来事の問題ではなく、それらの出来事に対して神経系がいかに反応するかの問題であると考えます。人間の身体面や原始的な爬虫類脳部分にアプローチし、エネルギーを解放することでトラウマの解放を促します。古い記憶を掘り起こして感情的な痛みを再体験するようなことをせずとも、トラウマを解放できるところがポイントです。

sejapan.org

トラウマ療法としては、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)という手法も効果を上げ、NHKで取り上げられるなど、注目されているようです。 www.nhk.or.jp

トラウマそのものではなく、問題となっている行動パターンや思考のクセに注目し改善するという手法もあり、認知行動療法NLP(Neuro Linguistic Programing : 神経言語プログラミング)が実績を上げているようです。特に認知行動療法は、アメリカでは確立された治療方法として広く認識されているようです。 cbt.ncnp.go.jp

www.nlpjapan.org

その他、近年話題のマインドフルネスも、自身の身体感覚や思考への気づき(アウェアネス)を高めるという点で、非常に有効と思われます。

さまざまな心理セラピーの手法がありますが、手法の合う合わないがありますし、セラピストとの相性やセラピストの力量の問題などもありますので、こればっかりは試しに受けてみて合うものを選ぶしかないかと思います。また、これらのセラピーは、基本的に保険が効かないですし、心療内科メンタルクリニックで受けられないケースも多いです(認知行動療法NLPは、病院でやっている場合がありますが)。個人で開業しているセラピストのところへ行かざるを得ないケースが多く、セラピストの力量もピンキリで、良いセラピストを探すのが非常に大変なのが悩みどころです。

心理セラピーを始めるべきタイミングは?

川本治療所の「心理カウンセリングより体の改善が先である」にあるとおり、まずは体内環境やホルモンバランスの改善を先に行うことをおすすめします。私の経験上も、はじめに食事制限やカンジダ菌除去などによる腸内環境の改善、副腎のケアなどを行い、体内環境がある程度改善してきたタイミングで心理セラピーを受けたことが、症状の大きな改善につながったと思います。

もしあなたに以下のような傾向がある場合、トラウマ療法を検討してみてはいかがでしょうか?(私は残念ながらすべて当てはまります…)幼少期からのあらゆる体験から培われてしまったこういった「認知のクセ・思考のクセ」が副腎を弱らせ、全身の身体症状につながっているかもしれません。

  • いつも自分を犠牲にして他人を優先してしまう
  • 何かトラブルがあると、自分が悪かったんだと思い、自分を責めてしまう
  • 将来のことばかり考えて不安になることが多い
  • 他人の顔色をいつもうかがってしまう
  • 自分に自信が持てない
  • 兄弟や親族にも、自己免疫性疾患や精神疾患で苦しんでいる人がいる

トラウマと身体症状について知るための5冊

最後に、トラウマ、心、身体症状の関係を知るためのおすすめ本を紹介します。

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

自己免疫性疾患やアルツハイマー病、ガンなどあらゆる疾患の根本に、抑圧された感情が深く関わっていることを具体的な症例や研究成果をもとに紹介している本です。幼い頃から感情表現(特に怒りの感情)を抑えつけられていると病気になるリスクが高まる、自律性・主導権を握っているほど健康状態は良好であるなど、興味深い内容が語られています。また、トラウマの影響は世代を超えて連鎖する、という指摘も無視できない点です。

明記されてはいないものの、以下のように副腎疲労症候群につながるような記述があります。

  • ストレスの生理的影響は三種類の器官に働く。内分泌系では副腎。免疫系では脾臓、胸腺、リンパ節。消化器系では腸の内壁
  • 視床下部ー下垂体ー副腎の軸が、多くの慢性疾患に関係している
  • 長期的に過剰な刺激を受け続けると人体のストレス反応、特にコルチゾールの産生バランスがくずれる→慢性関節リウマチの場合、ストレスに対するコルチゾール反応が正常時より低いため、免疫系の活動が乱れ、過剰な炎症が起こる

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

ソマティック・エクスペリエンスの創始者ピーター・リヴァイン博士による、ソマティック・エクスペリエンスの入門書です。

人間の古い脳である爬虫類脳が引き起こす戦う、逃げる、硬直反応の三つの反応のうち、硬直反応こそが人間のトラウマの謎を解明する上で最も大切な要素と考え、硬直反応のあとに残った未放出のエネルギーが放出されないとトラウマになると考えます。背景には、なぜ動物はトラウマで苦しまないのに人間は苦しむのか、という点があります。狩猟採集時代には有効だった身体の硬直反応が、文明社会では逆に健康を損ねる方向に働いてしまっていると言えるかもしれません。

  • 日常的な出来事が、虐待と同レベルの苦しいトラウマ後遺症を作り出すことがある。トラウマの影響は、何年も何十年も潜伏しながら進行することもある。そしてストレスや別の事件が引き金になって突然表面化する
  • 健全な攻撃性を回復することは、トラウマからの回復に非常に重要な役割を持つ
  • トラウマは身体の健康にも影響する。慢性的な首や背中の痛み、慢性疲労症候群ぜんそく、消化器系の問題、頭痛など多くの心身症状を引き起こす

など、興味深い点が多く述べられています。トラウマについて新たな視点を与えてくれる一冊です。

GO WILD 野生の体を取り戻せ!  科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

人類は文明を大きく進化させてきたけれど、その身体は狩猟採集時代からほとんど変わっていない。現代の病気のほとんどが、農業と定住生活がもたらした文明病である。したがって、狩猟採集時代の身体に合った食事や行動をとれば心身ともに健康になれる、と主張している本です。

  • 迷走神経は自律神経とかなりの部分重なっている。戦闘準備態勢を整えて解除する役割を担うが、解除するには解除するためのシグナル一式が必要になる。長く虐待されたり脅されたりしてきた人、とりわけ子どもは、解除スイッチが壊れたままになり、平常の状態に戻れず、恐怖の中でずっと生きることになる
  • 現代の身体疾患の多くは、迷走神経と腸神経系が関わる領域で起きている。瞑想神経のブレーキは呼吸によって調整することができる。呼吸は、瞑想神経のブレーキの故障による健康上の問題を調節する道具になる
  • 体の不調や病気を、ただ一つのシステムの故障として修理しようとしてもうまくいかない。原因となっている過負荷は、体の他の部分で起きている可能性がある。トラウマなどの心の問題が消化器系の病気となって表出し、その体の病気を治せば心の病気も改善することがある
  • トラウマとは、恐れゆえに動けなくなる。みんなとともにリズミカルに動く、呼吸を整える、声の振動を感じるなどがトラウマへの対処に良い

など、ソマティック・エクスペリエンスの考え方にも通ずるような、トラウマに関する言及があります。他にも、食事について小麦や糖分を摂らないなど副腎疲労症候群への対処法とほぼ同じことが書かれていたり、マインドフルネスの重要性も指摘されており、副腎疲労症候群に悩む方にとって一読の価値があると思います。

感情地図 ―心と身体を元気にする最高の方法

感情地図 ―心と身体を元気にする最高の方法

  • 作者: キャロルライトバーガー,鎌田裕子
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 3人 クリック: 16回
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人格行動心理学、行動医学を専門とする直観医療者による本。魂、心、身体は密接に関わっており、病気や身体の不調は、抑圧された感情や恐れのエネルギーが各器官に蓄積されることによって生み出されると主張します。

特に注目すべき章は「11 感情地図で見る隠れた身体の調子」と「12 よくある病気とその裏にある意味」です。筆者の15年間以上にわたる研究や患者との関わりをふまえ、どんな感情や態度がどの器官に悪影響を及ぼすか、また病気や症状にどんな心理や感情が関わっているかが示されています。

たとえば、副腎疲労症候群と併発することが多いカンジダ症については以下のような記述があります(一部抜粋)。

  • 人間関係、特に母親との間にある感情的苦痛を反映しています。支持を得られない、認めてもらえない、愛されていないと感じ、自分の気質についてひねくれた考えを持ちます。
  • 付随した感情:悲嘆、悲しみ、悲哀、憎悪、放棄に対する恐れ
  • 隠された欲求:身体ー人と結びつき、愛されていると実感する

心当たり、ありませんか?私はもろに当てはまっていました…。若干スピリチュアルな雰囲気のある本ではありますが、さまざまな発見があり、おすすめです。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

大変話題になった、お馴染みのアドラー心理学に関する本です。アドラー心理学はトラウマを明確に否します。私はその考え方に否定的ですが、アドラー心理学の「課題の分離」の話や承認欲求を否定する話など、自身の心理面をまた違った観点から眺められるという点で、読んでおいても良いと思います。