ウェルビーイング思考 副腎疲労との闘い

副腎疲労症候群からの回復と善き日常を目指す記録

副腎疲労症候群の私が慢性疲労症候群の専門病院を受診した結果

「副腎疲労症候群が再発…慢性疲労症候群の疑いも」慢性疲労症候群の疑いを持っていると書きましたが、先日ようやく、思うように動かない身体を引きずって、関西圏にある某慢性疲労症候群の専門病院を受診してきました。今回の記事では、受診の流れや診断結果、受診するに当たっての注意点について書きたいと思います。

受診の流れ

病院に到着後まず問診票を記入し、次に臨床心理士による面談がありました。30分程度でしょうか、症状の詳細や、これまでにかかった病院や代替医療機関での治療の内容、症状の経過などについてかなり詳しく聞かれました。副腎疲労症候群と言われていること、サプリメントや食事制限で改善に取り組んできたことなどについても率直に話しました。面談の最後に血圧を測り、再び待合室へ。待合室では、心理検査と疲労の検査と思われる質問事項に回答することを求められました。そして最後に、医師による問診です。

かなり詳しく聞かれることになるので、自身の症状やその経過、これまで取り組んだ治療方法とその効果などをまとめたドキュメントを持参することをおすすめします。このドキュメントがあると、診察が非常にスムーズに進みます。

診断結果:うつ病発達障害アスペルガー)の合併型と言われた

私の症状は「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いたとおりですが、医師に言われた内容は以下でした。

  • 要はうつ病である。若干のアスペルガー傾向があるため、うつ病の精神症状を認識できず、身体症状ばかりが気になってしまうのだろう。心療内科で身体症状ばかりを訴えれば、身体表現性障害と誤診されることはある
  • 慢性疲労症候群と一言で言っても、うつ病型など、さまざまなパターンがある。あなたの病状の経過を見る限り、うつ病アスペルガーの合併型と考えてほぼ間違いないだろう(比較的よくあるパターンらしい)
  • うつ病なので、抗うつ薬を飲めば良くなる。セロトニンが不足しているから薬で増やすべき。今なら飲めば治る。時間が経ってしまうと病気と一生付き合わなければならなくなる
  • 抗うつ薬を飲むと、腸の調子が悪くなるなどの副作用があると言われているが、これは薬がきちんと効いている証拠。セロトニンが腸にたくさんあるため、腸の調子が悪くなることが多い
  • 抗うつ薬に依存性はまったくない。世間ではいろいろ言われているようだが、飲んでも何の問題もない
  • 自宅から通えるところで、発達障害うつ病の両方を見られる医者にかかることを勧める

この診断結果にはとても驚きました…。「アスペルガー傾向」というのは生まれて初めて言われましたが、その診断が、「音や匂いに敏感だったりしませんか?」といった質問に「言われてみるとそういうことはあるかも。時計の秒針の音が気になって眠れないことがたまにあったり…」などと答えただけでそのように診断されてしまったことに大変戸惑いました。身近な人に言ったら「絶対違う」と言われましたが…。

この程度の質問だけで「アスペルガー傾向です」と言われてしまうのであれば、「生まれつき副腎疲労症候群になりやすい体質がある?神経が高ぶりやすいHSPとは」で取り上げたHSPの人などは、もれなく発達障害と病名をつけられてしまいそうです…。

アスペルガーについては以下の記事に情報がまとまっています。 h-navi.jp

その他、私がいつも参考にしている「いつも空が見えるから」には、小児慢性疲労症候群発達障害の関係についての記事がありました。 susumu-akashi.com

また、抗うつ薬の副作用や依存性について「まったくない」というようなことをあっさりと言われたことについても不信感を持ちました。抗うつ薬、特にSSRIの依存性についてはさまざまなところで言われていることも事実で、「まったくない」と言うのではなく、もう少し詳しい説明をしていただきたかったところです。

SSRIの依存性については、以下の記事などで取り上げられています。 dot.asahi.com

wedge.ismedia.jp

「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いたとおり、私は実際抗うつ薬が効かなかったですし、脳内のセロトニンを増やすために薬を飲みましょうと言われても、脳内のセロトニンを計測したわけではないので、本当にセロトニンが減っているかどうかはわかりません。

仮にセロトニンが減っているとしても「なぜセロトニンが減ってしまったのか」を考えると、投薬治療は暫定対処にすぎないように思えてしまいます。そしておそらく、(医学的にはまだ広く認められていないものの)その背後には副腎の機能低下や、栄養をきちんと吸収できずにセロトニンを生成できなくなってしまった腸内環境などが関わっているように思えます。

注意点:詳細な検査は診断の補足にすぎない

医師によれば、

  • 慢性疲労に関する詳細な検査は、あくまで診断の補足にすぎない
  • 慢性疲労症候群の診断は問診で下すものである

とのことでした。

私は、慢性疲労症候群に関する専門的な知見を基に、唾液や血液などの詳細な検査による数値的エビデンスに基づき、慢性疲労症候群かどうかを診断してくれると思っていたのですが、そうではないそうです。事前に病院に電話して、どのような検査をしてもらえるのかを確かめていましたし、「慢性疲労症候群かどうかはおおむね当日の検査と問診でわかる」と言われていましたので、期待してわざわざ遠方から受診しに行ったのですが…残念ながら期待外れでした。

慢性疲労症候群かどうかきちんと診断してもらいたい方は、この点を把握したうえで受診を検討されることをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、副腎疲労症候群である私が慢性疲労症候群の専門病院を受診した際の、受診の流れ、受診結果、受診にあたっての注意点について取り上げました。医師による診断結果は真摯に受け止めなければならないなと思いつつ、それでも自身の考えを貫き通したいという思いもあり、非常に悩むところではありますが、やはり私は精神的には比較的元気なので(身体が言うことを聞かないことで精神的に落ちることはありますが…)、引き続き抗うつ薬に頼らずに治していく方向を模索していきたいと思います。

そこで、最近始めたのが漢方です。漢方については別のエントリーで紹介するつもりです。

生まれつき副腎疲労症候群になりやすい体質がある?神経が高ぶりやすいHSPとは

今回の記事では、副腎疲労症候群になりやすい体質として、生まれつき神経が高ぶりやすい「敏感すぎる人(HSP)」というものが関係しているのではないか、ということについて考えてみます。

敏感すぎる人「HSP」とは?

敏感すぎる人(HSP : Highly Sensitive Person)とは、生まれつき神経が高ぶりすぎる傾向を持って生まれた人のことです。これは遺伝的なもので、目の色や肌の色が異なるのと同じレベルの話とのこと。心理学者のエレイン・アーロン氏による以下の本で詳しく解説されています。

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)

この本に挙げられているHSPの特徴をいくつか抜粋します。

  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • カフェインに敏感に反応する
  • 美術や音楽に深く心動かされる
  • あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  • 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • まわりの人の気分や感情に大きく左右される
  • 空気中の物質に敏感である。花粉症やじんましんなどにかかりやすい人が多い
  • じっとしているのが得意だ
  • 人に頼み事をするのが苦手
  • 自分に自信がない
  • 心配性
  • 完璧主義
  • 自尊心が低い

私はほとんど当てはまります…ほぼ間違いなくHSPですね。

HSPと副腎疲労症候群の関係

個人的に、HSPは、副腎疲労症候群と何らか関係しているのではいかと考えています。生まれつき神経が高ぶりやすいということは、生まれつき視床下部ー下垂体ー副腎が働きやすいため、コルチゾールが人よりも多く分泌されることが多く、結果的に副腎疲労症候群になりやすいのではないか、と。上記の本にも、副腎疲労症候群を匂わせるような内容が出てきます。

  • ある研究によれば、生まれつき敏感な子どもたちを調査した研究では、乳幼児期に不眠、腹痛、便秘が多かった。心拍数ももともと早く、普通の子どもよりコルチゾールを多く含んでいた。1年後追跡調査をしたところ、新しい状況に対して高いレベルの恐怖を示す確率が高かった。

さらに、生まれつき神経が高ぶりやすいうえに安心できない環境で育った場合はますますこの傾向が出やすく、心身の不調につながることがあるようです。以前「副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?」で取り上げたような内容に近いものです。幼少期の愛着障害やトラウマがさらに悪影響を与えるということですね。

  • 子どもが母親に、安心できる庇護を感じている場合、ストレスに対して長期的なコルチゾール反応は見られない。一方、安心できる庇護を感じていない場合は、長期的な神経の高ぶりを起こす→こうしたケースの母親は、過保護か、ほったらかしだったりした
  • 環境があまり健全でないと、子供はとりあえず生き延びるために、養育者に適応しようと必死になるので、ある種の気質は水面下に潜ってしまう。そうやって隠れてしまった気質は、大人になってから、ストレス関係の身体的症状などのかたちをとって再び現れる。
  • いったん不健全なアタッチメントを身につけてしまうと、心理療法の中で安心できるアタッチメントを抱くことを覚えないかぎり、一生そのまま変わらない
  • 安心感のなんたるかを知らぬままに外の世界へ出ると、あなたは自分を不安にさせるタイプの人ばかり選び出して人間関係を結んでしまうので、結局安心感は得られないままに終わってしまう
  • 子どもの頃に、周りの人が、やめてと頼むとやめてくれる、神経が高ぶったときに助けてくれる人だったなら、信頼を得られ、恐怖をコントロールできるようになる。この信頼を小さいときに得られなかった場合は、成長してから慢性的に不安感を持ったり、社会を避けたり、自分が本当にしたいこと、したくないことがなかなかわからなくて悩むなどするようになる。これは生まれつきではなく、学習したもの
  • 問題を引き起こすのは、遺伝的な資質ではなくて、慢性的な神経の高ぶりすぎや子ども時代のトラウマ→慢性的な神経の高ぶりすぎはコルチゾールを増加させ、最終的にはセロトニンを減少させる

いかがでしょうか。心当たりはありませんか?(私は大いに当てはまります…)

同様の話は、スーザン・ケイン氏による『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』にも載っています。

  • 生まれつき扁桃体が興奮しやすい乳児は外界からの刺激に対して大きく反応し、成長すると、初対面の人間に対して用心深く接するようになる
  • 高反応の人はアレルギーや花粉症と関連している
  • 高反応の子どもはランの花のように周囲の影響を受けやすい→両親の不和や虐待などに非常に脆弱で、うつや不安、社会不安障害に襲われやすい
  • 内向型なのに、十分な回復のための場所なしに、長期間にわたって自分の性格に反して行動すると、自律神経系の活動を亢進させ、結果として免疫機能の働きを弱めることになる

HSPや内向型人間だとして、じゃあどうすればいいのか?

まず大前提として、HSPや内向型人間には優れている点がたくさんあるということを忘れてはならないということです。上記の2冊によれば、HSPや内向型人間には以下のような優れた点がたくさんあると述べられています。

  • 直感に優れ、たくさんのアイデアを思いつく
  • 物事を深くよく考えるため、他人が気づかない問題点に気がつく
  • 芸術や音楽の方面で才能を発揮することが多い
  • もっとも成功している経営者や営業職には内向型人間が多い

また、現代社会は非HSPや外交型人間が賞賛されすぎていると警笛を鳴らしています。進化論的な見地から考えても、生まれつきHSPや内向型人間のような人が今も一定数いるということは、進化的に必要だから淘汰されずに残っているのだと主張されています。まずはHSPや内向型人間である自分をしっかり受け容れることが重要です。

そのうえで、幼少期の家庭環境に問題があったなどの理由で副腎疲労症候群のような心身の不調に悩まされている場合は、これまでに潜在意識に植え付けられてしまったトラウマや、思考・行動パターンを少しずつ改善していく必要があるでしょう。『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』にも以下のように述べられています。

もし子ども時代に、世の中はすべて恐ろしい、とプログラミングされていたのなら、何年かかろうともセラピーなどの内的な仕事を通じて、このプログラミングを変えなければならない

また、この本では、向精神薬抗不安薬などにHSPがどう向き合うべきかについて「第九章 医者と薬とHSP」に一章分割いて解説されています。副腎疲労症候群の場合、こういった薬を飲むべきか悩むことも多いと思いますので、一読されることをおすすめします。

まとめ

今回の記事では、生まれつき神経が高ぶりすぎる傾向を持って生まれた人であるHSPと、副腎疲労症候群の関係について取り上げました。副腎疲労症候群で悩んでいると、つい「なぜ自分はこんな症状になってしまったのだろう」と悔やんだり、「つい自分を責めてしまったり、人の顔色がものすごく気になってしまうのはどうしてなんだろう、どうしたらこのクセが治るのだろう」と考えてしまったりすることがあるのではないかと思います。しかし、この傾向が「生まれつきのものである」としたら、どうでしょうか。ほんの少し、気が楽になりませんか?

そしてこの傾向は、良い方向に活かすことができます。進化の観点から、人類にとって必要な傾向なのですから。良い方向に活かせるようになるためには、心理セラピーの力を借りる必要があるかもしれません。副腎疲労症候群への心からのアプローチを考える際に、HSPや内向型人間という傾向について知っておくことは、きっと役に立つのではないかと思います。

また、学術的な面でも、副腎疲労症候群のような症状とHSPの関係が証明されるような研究結果が出てくると良いなと思います。

副腎疲労症候群が再発...慢性疲労症候群の疑いも

今回の記事では、残念ながら、副腎疲労症候群の再発について書きたいと思います。

副腎疲労症候群で休職して1年...ようやく職場に復帰しました。が、何日か出勤したところで、症状が再発しダウンしてしまいました...。全身の極度の疲労感、倦怠感で、身体が動かない...トイレに行くのにも、つたい歩きやハイハイで行っているような状態。外出なんてとても無理!そんな状態が半月程度続いています...。

身体が動かなくて、だるくてだるくて常に横になるしかない状態だと、心も荒み気味になります...。職場にまた迷惑かけてしまった、家族のお荷物になっているな、本当に治るのだろうか、こんな自分に生きている価値はあるのだろうか...などなど。

ここ数カ月、割と体調が落ち着いてきていたので、もう仕事に行っても大丈夫かな、と思っていたのですが、ここまで身体が動かなくなるとは...自分でも正直驚いています。

ただ、再発の心当たりはないわけではありません。考えられるのは以下の二つです。

  1. 心理的逆転
  2. 慢性疲労症候群

 1. 心理的逆転

1カ月ほど前に、いつもお世話になっているフィシオエナジェティックの整体院で、身体に心理的逆転の反応が出ている、と言われました。

心理的逆転とは、「「健康になりたい」と思っていても潜在意識は「健康になりたくない」という状態」だそうです。フィシオエナジェティック分野の概念のようで、心理学用語ではないようです。要は「身体がノー」と言っている状態ですね。

 

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

 

以下のページに、心理的逆転について解説が載っています。心理的逆転が起こる理由としては「記憶から消えているトラウマを思い出したくない」、「将来の自分が進むべき道が魂とズレがある」、「治ることのメリットより治ることのデメリットの方が多い」など、さまざまな理由があるそうです。

s.kansai-chiro.com

以下のページには、心理的逆転を解除する方法として、「タッピング」と「アファメーション」が紹介されています。通っている整体院でまさにこの方法を伝授され、日々やっていたのですが、心理的逆転の状態を解消しきれていなかったのかもしれません。

iwakurachiropractic.blog104.fc2.com

2. 慢性疲労症候群

慢性疲労症候群の疑いはずっと拭えずにいたのですが、首都圏にある専門の病院の予約が半年待ちだったり、ここ数カ月取り組んでいたフィシオエナジェティック・自律神経整体・ソマティック・エクスペリエンスの三本立ての対策に手応えを感じているところもあったため、診断せずにいました。しかし今回再発してしまったので、きちんと診断してもらうことにしました。

慢性疲労症候群は、『医者も知らないアドレナル・ファティーグ』に、関連のある疾患として取り上げられています。慢性疲労症候群にはたいてい「副腎機能の弱まりが関係している」、「アドレナル・ファティーグは、慢性疲労症候群や繊維筋痛、アルコール依存症などの症候群に先行して起こることが多い」と書かれています。

 

医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!

医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!

  • 作者: ジェームズ・L.ウィルソン,本間龍介,James L. Wilson,本間良子
  • 出版社/メーカー: 中央アート出版社
  • 発売日: 2011/05/06
  • メディア: 単行本
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慢性疲労症候群の専門病院は本当に少なく、どこも予約待ちのようですが、首都圏以外の病院のほうがまだ待ち期間が少なくすむようです。専門医は以下のページの情報が信頼できると思います。

actionforcfsjapan.com

ただ、結果的に慢性疲労症候群と診断されたとしても、治療法が確立されているわけではないので、結局は心理療法サプリメント、漢方など、これまでと似たような対策を続けるのだろうと思います。それでも、慢性疲労症候群と診断されたら、気持ち的には楽です...変な話ですが、自分の症状にきちんと病名を与えてもらえた安心感というのでしょうか。副腎疲労症候群の場合、心療内科で診断される病名とギャップがあるため、治療経過や状況を職場に伝えるときに何かと気を遣い、コミュニケーションがとにかく面倒なのですよね...。その上、どうしても代替医療頼りになってしまうため、医学的なエビデンスがない心理的な不安感というのが常につきまとってしまいます。

 

心理的逆転、慢性疲労症候群と二つの可能性を考えているところですが、単にまだ副腎疲労症候群が治っていなかっただけかもしれません。副腎疲労症候群の専門病院である宮澤医院のブログに、実は治っていなかったのに無理して、再発したと思い診察に訪れる患者さんが多いという内容の記事が載っています。私はそんなに無理したつもりはなかったのですが...。

rootcause.jp

ひとまずは、慢性疲労症候群かどうかきちんと診断してもらおうと思います。

自律神経整体は副腎疲労症候群に効果があるのか?ないのか?

この記事では、自律神経失調症専門の整体が副腎疲労症候群の症状の改善に効果があるのか、私の体験をふまえて紹介します。

結論から言いますと以下です。

  • 効果があるかどうかは、施術を受けるタイミングによる。体内環境がある程度改善していれば効果が期待できるが、改善していないと効果が出ない
  • (当たり前ですが)施術家の腕や相性による

そもそも、自律神経失調症と副腎疲労症候群の違いとは?

いろいろ調べたのですが、正直よくわかりませんでした。。。どちらも症状としては非常に似ています(症状については「副腎疲労症候群の自覚症状とは?」に書いています。ちなみに、私は小中学生の頃自律神経失調症と診断されたことがあります)。医学的な線引きはこの記事の公開時点ではまだ無いようです。そもそも、副腎疲労症候群は病気として認められていませんし。。。

私は「自律神経失調症の原因の一つが副腎疲労症候群」ということだと勝手に理解しています。副腎の機能が低下することでホルモンの分泌が異常になる→交感神経優位になり、自律神経のバランスが崩れる→身体全体にさまざまな不調が表れる、ということではないかと。

以下の記事にも同様のことが書かれています(引用します)。

atanaha-clinic.jp

自律神経失調症状の本当の原因・・・、

その一つは、副腎疲労なのです。

コルチゾールには、交感神経の働きによって生み出されるアドレナリンやノルアドレナリンを抑制する働きがあります。

これらのホルモンはストレスに対処するという共通の働きを持っているため、お互いをカバーしあっているのです。

しかし、長年にわたるストレスにさらされ、副腎が十分なコルチゾールを出せなくなると、その代わりに(主に)アドレナリンが過剰に出ざるを得なくなります。

コルチゾールの不足による低血糖に対処しなければならないからです。

その結果、交感神経が過剰に働く状態(交感神経優位)になり、いわゆる自律神経失調症の症状が起こることになるのです。

自律神経専門の整体を受けて実際どうだったか

私は三つのタイミングがありました。

1. 副腎疲労症候群と判明する前後(効果なし)

全身の疲労感・倦怠感で急に動けなくなり、自身の症状についてあれこれ検査を受けるなど模索していた頃です。自律神経失調症の可能性を疑い、近くの自律神経失調症専門の整体に週1回、2カ月程度で通いましたが、まったく改善しませんでした。

その施術家さんによれば、

  • 身体の歪みによって脳脊髄液の循環が悪くなり、さまざまな身体症状が出る。歪みを調整し、脳脊髄液の循環を良くすれば症状は改善する
  • 施術だけでは治らない。日々、身体の歪みを生む姿勢に気をつけ、自律神経を整えるエクササイズ(いくつか教えていただいた)を続けることが必須

とのことで、エクササイズもそれなりにがんばったのですが、まったく良くならず。。。そのことを相談しても、「エクササイズが足りていないからだ」との一点張りで、努力不足のような言い方しかされず、行かなくなってしまいました。

今思えば、治らないのも無理はありません。問題は副腎や胃腸の機能低下にあったのですから。目先の問題に対処しているにすぎなかったわけですね。

2. 副腎疲労症候群の治療初期(効果なし)

フィシオエナジェティックによる食事制限やサプリメント摂取などを続けて4カ月程度経った頃です。4カ月も続けたのに、症状はあまり改善していません。副腎疲労症候群の症状は、なかなか改善の兆しが見えないのですよね。 これが本当にツライのですが、そこで、自律神経からのアプローチもあわせて取るべきなんじゃなかろうかと思い、自宅からはやや遠いのですが、わりと評判の良さそうな自律神経失調症専門の整体を見つけ、通ってみることにしたのです。

最初は週1回、その後2週に1回で、10数回程度通いましたが、ここでも症状はまったく改善しませんでした。施術料がやや割高で、金銭的に厳しい時期だったこともあり、行くのをやめてしまいました。

3. 副腎疲労症候群の治療後期(効果あり!)

フィシオエナジェティックによる食事制限やサプリメント摂取などを続けて8カ月程度経った頃です。ほふく前進のように少しずつは症状が良くなっている印象もありましたが、やはりこのまま続けていて本当に治るのだろうか、という不安が常にありました。漢方内科なども考えましたが、今一度2.の自律神経失調症専門の整体に行ってみようとふと思い立ち、再開してみることにしました。

行ってみると、前回の施術家さんは店舗を異動していておらず、別の方が担当することに。すると、施術後明らかに症状が和らいでいるではありませんか!また、施術を受けると、比較的ぐっすり眠れているじゃありませんか!

施術家さんには、胃腸が非常に固くなっていること、脳脊髄液の循環が悪くなっていること、首肩周りのコリがひどいが原因は脳(自律神経)にあるので揉んでも治らないこと、などを指摘されました。また、副腎疲労症候群をご存知の方で、その点心強く感じました。

週1回、これまで20回程度通っていますが、波がありつつも、徐々に症状が改善していることを実感しています。もちろん体調に波はあり、施術後当日に不眠症状が出ることもあります。また、「副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?」に書いたソマティック・エクスペリエンスの心理セラピーも並行してやっていたので、心理セラピーの効果もあったと思います。それでも、ここまで改善が実感できるとは思っていませんでした。施術家さんとの相性が良かったこともあるでしょうし、やはり行ったタイミングが良かったのかなと感じています。フィシオエナジェティックの施術で副腎や胃腸が改善してきていたからこそ、自律神経整体が症状の改善を後押ししてくれたのではないかと考えています。

まとめ

今回の記事では、行くタイミングによっては、自律神経整体が副腎疲労症候群の症状の改善に効果があったという私の体験を紹介しました。腕の良い整体院を見つけるのは難しいものですが、治療を続けているのに副腎疲労症候群の症状がなかなか取れずに苦しんでいる方は、自律神経整体という選択肢を検討されても良いかもしれません。

ピロリ菌を退治したら不眠症状がかなり改善した話

今回の記事では、ピロリ菌の除菌をしたら不眠症状が改善したという私の経験について紹介します。

先日、フィシオエナジェティックの施術を受けた際に「胃にピロリ菌がいる、このサプリメントを飲んで退治した方が良い」というアドバイスを受けました。ピロリ菌については、ちょうど1年近く前に人間ドックを受けた際に検査をして、いないことを検査済みだったので、そのことを話してみたところ「ピロリ菌は隠れていることが多いので、検査で見落としてしまうことも多いのですよねぇ」とのこと。そんな説明、人間ドックのときには一切なかったぞ。。。

半信半疑だったものの、アドバイスに従いピロリ菌を退治するためのサプリメントを飲み続けたところ、とにかく胃の調子が劇的に改善した実感があったことと、そして不眠症状が大幅に改善しました(完治はしていませんが、頻度がかなり減った)。

私が数年間悩まされ続けてきた、副腎疲労症候群に伴う不眠症状は以下です。

  • 9割5分は中途覚醒か早期覚醒(21時〜22時頃に簡単に寝付けるが、0時〜4時の間に目覚め、眠れなくなってしまう)
  • 起床時は、だいたい嫌な夢を見て目が覚めるか、胃の膨満感(胃がゴロゴロしている、消化がなかなか終わっていない感じ)を感じる

二つ目の、胃のゴロゴロや膨満感がほぼ無くなったせいか、嫌な夢を見る頻度も減り、夜中に目覚める回数もかなり減りました。

ピロリ菌と不眠の関係に関しては以下のような記事もありますが、はっきりとはよくわかりませんでした。きちんとしたエビデンスに基づいた情報が欲しいところです。

http://xn–ihq536elpa502aftx.com/category5/entry111.html

また、西洋医学で見つけられない症状や菌を見つけてしまうフィシオエナジェティックという施術についてもいつも驚くばかりですが、現時点では民間療法の域を出ておらず、全面的に信じるのに勇気がいるのもまた事実。今後科学的なエビデンスが蓄積され、西洋医学を補完するような立場としてより信頼のおけるものになると良いな、と思います。

副腎疲労症候群とトラウマ - 辛い身体症状の原因は抑圧された感情だった?

以前「副腎疲労症候群をどこで診てもらうべきか - 病院か民間療法か」に、「副腎疲労症候群は、専門病院や専門の整体院、漢方内科などに通うだけで本当に完治するのか?根本原因を探っていくと、やはり心理セラピーも必要なのでは」といった内容を書きました。この記事では、副腎疲労症候群の背景にあるトラウマや感情の抑圧といった心理面の問題について、私の経験を交え取り上げます。

副腎疲労症候群は心理面と密接に関わっている

副腎疲労症候群のバイブル「医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!」には、心理的ストレスとの関係について記述があります。

  • P.43 アドレナル・ファティーグは、ストレスが原因となって起こる。ストレスには継承から重度なものまであり、ストレスの種類には、身体的なもの、情緒的なもの、心理的なもの、環境に由来するもの、感染性のもの、あるいはこれらが組み合わさったものがある。
  • P.47 第4章 どんな人が患うのか? 十分な休息やくつろぎの時間を持たない人、人生を楽しまない人、常に自分を酷使している人、決して満足しない人や完璧主義な人、常にプレッシャーをかけられている人(特に、感情のはけ口がほとんどない場合)、逃げ場を失ったり無力さを感じている人、長期間に及ぶ困難に圧倒されている人、慢性の情緒的問題、重篤な外傷や再発を繰り返す病気をした人など

心理面の対処方法としては「(人や職場など)エネルギー泥棒を突き止めること」、「エネルギー泥棒に対して、状況を変えるか、状況に合わせて自分を変えるか、状況から離れるかの三つの対象方法があること」、内面のストレスを軽減させる方法としてNLPセラピーやリフレーミング、呼吸法、瞑想などについて紹介されていますが、著者が心理セラピーの専門家ではないためか、やや記述が薄い印象です。トラウマや感情の抑圧については明確な言及はありません。

専門の整体院にも、心理面との関係を指摘しているところがあります。

私がとった心理面のアプローチ、トラウマ解放のための方法とは?

私が副腎疲労症候群の根本原因としてトラウマを疑ったきっかけは、通っているフィシオエナジェティックの整体院で「身体から、トラウマがあるという反応が出ている」と言われたことでした(フィシオエナジェティックではそういうこともわかってしまうそうです。不思議なのですが。身体は嘘をつかない、ということなのでしょうか)。若干の心当たりはあったものの、トラウマになるほどのひどい経験ではないと思っていたのでびっくりしました。

施術家さんに提案されたバッチフラワーレメディという民間療法を何カ月かやってみたのですが私にはあまり効果が感じられず、トラウマや感情の抑圧を専門に扱っている心理セラピストを探し、通ってみることにしました。

通ってみると、なかなか良くならなかった全身の激しい疲労感・倦怠感や、不眠症状などが不思議なほど良くなっていきました。そして出るわ出るわ、過去のさまざまな未完了の感情やトラウマ…。幼少期に家庭で経験した出来事などは、それが当たり前、みんなも同じようなものだろう、とつい思ってしまうのですが、人に話してみると、自身が幼少期に置かれていた環境がいかに過酷だったかに初めて気がついたりします。どうやら、幼少期からのあらゆる体験からトラウマや未完了の感情が蓄積し、それらに基づいて培われてしまった行動パターン、思考のクセのようなものが身体に悪さをしていたようです。

私が受けている心理セラピーは、トラウマ療法のうちの一つ「ソマティック・エクスペリエンス」という手法です。ソマティック・エクスペリエンスとは、トラウマは個々の出来事の問題ではなく、それらの出来事に対して神経系がいかに反応するかの問題であると考えます。人間の身体面や原始的な爬虫類脳部分にアプローチし、エネルギーを解放することでトラウマの解放を促します。古い記憶を掘り起こして感情的な痛みを再体験するようなことをせずとも、トラウマを解放できるところがポイントです。

sejapan.org

トラウマ療法としては、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)という手法も効果を上げ、NHKで取り上げられるなど、注目されているようです。 www.nhk.or.jp

トラウマそのものではなく、問題となっている行動パターンや思考のクセに注目し改善するという手法もあり、認知行動療法NLP(Neuro Linguistic Programing : 神経言語プログラミング)が実績を上げているようです。特に認知行動療法は、アメリカでは確立された治療方法として広く認識されているようです。 cbt.ncnp.go.jp

www.nlpjapan.org

その他、近年話題のマインドフルネスも、自身の身体感覚や思考への気づき(アウェアネス)を高めるという点で、非常に有効と思われます。

さまざまな心理セラピーの手法がありますが、手法の合う合わないがありますし、セラピストとの相性やセラピストの力量の問題などもありますので、こればっかりは試しに受けてみて合うものを選ぶしかないかと思います。また、これらのセラピーは、基本的に保険が効かないですし、心療内科メンタルクリニックで受けられないケースも多いです(認知行動療法NLPは、病院でやっている場合がありますが)。個人で開業しているセラピストのところへ行かざるを得ないケースが多く、セラピストの力量もピンキリで、良いセラピストを探すのが非常に大変なのが悩みどころです。

心理セラピーを始めるべきタイミングは?

川本治療所の「心理カウンセリングより体の改善が先である」にあるとおり、まずは体内環境やホルモンバランスの改善を先に行うことをおすすめします。私の経験上も、はじめに食事制限やカンジダ菌除去などによる腸内環境の改善、副腎のケアなどを行い、体内環境がある程度改善してきたタイミングで心理セラピーを受けたことが、症状の大きな改善につながったと思います。

もしあなたに以下のような傾向がある場合、トラウマ療法を検討してみてはいかがでしょうか?(私は残念ながらすべて当てはまります…)幼少期からのあらゆる体験から培われてしまったこういった「認知のクセ・思考のクセ」が副腎を弱らせ、全身の身体症状につながっているかもしれません。

  • いつも自分を犠牲にして他人を優先してしまう
  • 何かトラブルがあると、自分が悪かったんだと思い、自分を責めてしまう
  • 将来のことばかり考えて不安になることが多い
  • 他人の顔色をいつもうかがってしまう
  • 自分に自信が持てない
  • 兄弟や親族にも、自己免疫性疾患や精神疾患で苦しんでいる人がいる

トラウマと身体症状について知るための5冊

最後に、トラウマ、心、身体症状の関係を知るためのおすすめ本を紹介します。

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価

自己免疫性疾患やアルツハイマー病、ガンなどあらゆる疾患の根本に、抑圧された感情が深く関わっていることを具体的な症例や研究成果をもとに紹介している本です。幼い頃から感情表現(特に怒りの感情)を抑えつけられていると病気になるリスクが高まる、自律性・主導権を握っているほど健康状態は良好であるなど、興味深い内容が語られています。また、トラウマの影響は世代を超えて連鎖する、という指摘も無視できない点です。

明記されてはいないものの、以下のように副腎疲労症候群につながるような記述があります。

  • ストレスの生理的影響は三種類の器官に働く。内分泌系では副腎。免疫系では脾臓、胸腺、リンパ節。消化器系では腸の内壁
  • 視床下部ー下垂体ー副腎の軸が、多くの慢性疾患に関係している
  • 長期的に過剰な刺激を受け続けると人体のストレス反応、特にコルチゾールの産生バランスがくずれる→慢性関節リウマチの場合、ストレスに対するコルチゾール反応が正常時より低いため、免疫系の活動が乱れ、過剰な炎症が起こる

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

心と身体をつなぐトラウマ・セラピー

ソマティック・エクスペリエンスの創始者ピーター・リヴァイン博士による、ソマティック・エクスペリエンスの入門書です。

人間の古い脳である爬虫類脳が引き起こす戦う、逃げる、硬直反応の三つの反応のうち、硬直反応こそが人間のトラウマの謎を解明する上で最も大切な要素と考え、硬直反応のあとに残った未放出のエネルギーが放出されないとトラウマになると考えます。背景には、なぜ動物はトラウマで苦しまないのに人間は苦しむのか、という点があります。狩猟採集時代には有効だった身体の硬直反応が、文明社会では逆に健康を損ねる方向に働いてしまっていると言えるかもしれません。

  • 日常的な出来事が、虐待と同レベルの苦しいトラウマ後遺症を作り出すことがある。トラウマの影響は、何年も何十年も潜伏しながら進行することもある。そしてストレスや別の事件が引き金になって突然表面化する
  • 健全な攻撃性を回復することは、トラウマからの回復に非常に重要な役割を持つ
  • トラウマは身体の健康にも影響する。慢性的な首や背中の痛み、慢性疲労症候群ぜんそく、消化器系の問題、頭痛など多くの心身症状を引き起こす

など、興味深い点が多く述べられています。トラウマについて新たな視点を与えてくれる一冊です。

GO WILD 野生の体を取り戻せ!  科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

人類は文明を大きく進化させてきたけれど、その身体は狩猟採集時代からほとんど変わっていない。現代の病気のほとんどが、農業と定住生活がもたらした文明病である。したがって、狩猟採集時代の身体に合った食事や行動をとれば心身ともに健康になれる、と主張している本です。

  • 迷走神経は自律神経とかなりの部分重なっている。戦闘準備態勢を整えて解除する役割を担うが、解除するには解除するためのシグナル一式が必要になる。長く虐待されたり脅されたりしてきた人、とりわけ子どもは、解除スイッチが壊れたままになり、平常の状態に戻れず、恐怖の中でずっと生きることになる
  • 現代の身体疾患の多くは、迷走神経と腸神経系が関わる領域で起きている。瞑想神経のブレーキは呼吸によって調整することができる。呼吸は、瞑想神経のブレーキの故障による健康上の問題を調節する道具になる
  • 体の不調や病気を、ただ一つのシステムの故障として修理しようとしてもうまくいかない。原因となっている過負荷は、体の他の部分で起きている可能性がある。トラウマなどの心の問題が消化器系の病気となって表出し、その体の病気を治せば心の病気も改善することがある
  • トラウマとは、恐れゆえに動けなくなる。みんなとともにリズミカルに動く、呼吸を整える、声の振動を感じるなどがトラウマへの対処に良い

など、ソマティック・エクスペリエンスの考え方にも通ずるような、トラウマに関する言及があります。他にも、食事について小麦や糖分を摂らないなど副腎疲労症候群への対処法とほぼ同じことが書かれていたり、マインドフルネスの重要性も指摘されており、副腎疲労症候群に悩む方にとって一読の価値があると思います。

感情地図 ―心と身体を元気にする最高の方法

感情地図 ―心と身体を元気にする最高の方法

  • 作者: キャロルライトバーガー,鎌田裕子
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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人格行動心理学、行動医学を専門とする直観医療者による本。魂、心、身体は密接に関わっており、病気や身体の不調は、抑圧された感情や恐れのエネルギーが各器官に蓄積されることによって生み出されると主張します。

特に注目すべき章は「11 感情地図で見る隠れた身体の調子」と「12 よくある病気とその裏にある意味」です。筆者の15年間以上にわたる研究や患者との関わりをふまえ、どんな感情や態度がどの器官に悪影響を及ぼすか、また病気や症状にどんな心理や感情が関わっているかが示されています。

たとえば、副腎疲労症候群と併発することが多いカンジダ症については以下のような記述があります(一部抜粋)。

  • 人間関係、特に母親との間にある感情的苦痛を反映しています。支持を得られない、認めてもらえない、愛されていないと感じ、自分の気質についてひねくれた考えを持ちます。
  • 付随した感情:悲嘆、悲しみ、悲哀、憎悪、放棄に対する恐れ
  • 隠された欲求:身体ー人と結びつき、愛されていると実感する

心当たり、ありませんか?私はもろに当てはまっていました…。若干スピリチュアルな雰囲気のある本ではありますが、さまざまな発見があり、おすすめです。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

大変話題になった、お馴染みのアドラー心理学に関する本です。アドラー心理学はトラウマを明確に否します。私はその考え方に否定的ですが、アドラー心理学の「課題の分離」の話や承認欲求を否定する話など、自身の心理面をまた違った観点から眺められるという点で、読んでおいても良いと思います。

副腎疲労症候群と休職 - 休職の手続きや休職中の過ごし方など

この記事では、副腎疲労症候群での休職の手続きってどうすればいいの?休職中どんな過ごし方をすればいいの?といったややデリケートな話題について、私の経験をもとに紹介します。

副腎疲労症候群による休職の手続き

副腎疲労症候群による休職についてはネット上にほとんど情報がなく、みなさんどうしているのだろうか…と私も興味があるところです。

休職については所属組織のルールによるので一概には言えませんが、診断書が必須になるのはどこも同じだと思います。診断書は以下のように入手できるのが理想だとは思います。

  • 副腎疲労症候群を専門に診ている病院で、副腎疲労症候群という病名で診断書を出してもらう

ただし、「本当に副腎疲労症候群?別の病気でないかまず検査しよう。私がした検査とは」に書いたように、副腎疲労症候群は病気として認められた症状ではありません。所属組織によっては休職の理由として認めてもらえないこともあるでしょうし、金銭的に副腎疲労症候群の専門病院へ通院することが難しいケースも多いと思います。私はまさに後者の状況でした。そこで、私が取っていたのは以下の方法です。

私の場合は、副腎疲労症候群とわかる前に心療内科で「身体表現性障害」と診断され、この病名で診断書を出してもらっていました。他にも「心身症」などと診断された方もおそらくいらっしゃるのではないでしょうか。いずれも、心の問題が身体に現れた疾患ということですね。これは別に症状を偽って休職しようとしているわけではなく、現在の日本の保険診療では、副腎疲労症候群は「心の問題が身体に現れた疾患」として診断する以外に方法がないということです。実際、副腎疲労症候群は単に食事や栄養摂取の問題だけでなく心の問題が関わっている部分もありますので、誤った診断とは言えないと思います。あるの症状をどの観点から見ているかによって、副腎疲労症候群と言われたり心身症と言われたりするだけのことです。

ここで一つ注意しておきたいのは、心療内科の選び方です。心療内科は本当にたくさんあり、どの病院に受診しようか悩みますよね。心の疾患として休職する以上、定期的に通院する必要がありますので、副腎疲労症候群からの回復に寄与してくれる病院を選ぶ必要があります。選ぶポイントはとにかく以下につきます。

  • 患者自身が、投薬治療をしないことを選択できること

患者自身が「薬に頼らずに治したい」と意思表示ができ、その意思を医師が尊重してくれ、カウンセリングなど投薬以外の治療法を提供してくれる心療内科を選びましょう。たとえば以下の病院のようなスタンスのところです(私はこちらに通院したことはありませんが、参考までに)。

心療内科の多くは(少なくとも私が通院したことのあるところのほとんどは)、「とりあえず薬、出しときましょうか」とやたらと精神安定剤睡眠導入剤などを処方してくるところが多いです。副腎疲労症候群の場合、これらの投薬治療はまったく効果がありません。症状を悪化させる恐れすらあります。私自身まったく効果がありませんでした。なぜなら、根本的な問題に対処していないからです。副腎疲労症候群によって生じる精神的な不安定さや不眠症状などは、体内の環境の悪化から来ているものがほとんどです。体内の環境の改善をせずにただ目先の症状を薬で抑えても、効果がないのは明らかでしょう。

もちろん、あまりにも症状が深刻で医師が投薬が必須だと判断するような場合は話は別です。しかし、副腎疲労症候群で投薬が必要な状況はほぼ無いのではないかと思います。私も当初、言われるがまま投薬治療をしていましたが、フィシオエナジェティックの施術家に薬はやめたほうが良いと言われ、病院を変えて即やめましたが、まったく問題ありませんでした。

休職中はどんなことをして過ごすべきか?

うつ病の場合の休職中の過ごし方についてはネット上にもちらほら情報が載っていますし、心療内科でアドバイスを受けることもできますが、副腎疲労症候群の場合休職中どのように過ごしたら良いのかわからないですよね。以下、私の経験から言えることを書いてみたいと思います。

体調がつらければ無理をしない

休職を始めた直後は、体調がつらくて動けない日もあると思います。体が動かないときは体からの「休みなさい」というサインだと思って、とにかく安静にしていましょう。

私も最初の数カ月は、身体をひきずるように病院の検査を受けに行くか、家で寝たきりの状態かのどちらかでした。動けないときは寝転がってDVDを見たり、本を読んだりして過ごしていました。

日記などライフログを取る

自身の体調を経過を客観的に見られるので、日記を書くことをおすすめします。長く書く必要はまったく無く、私の場合は以下のことを箇条書きで書くようにしてきました。続けられる範囲で無理なく書くのがポイントです。

  • 「その日にできたこと」を三つリストアップする(どんな些細なことでも必ず三つ書くのがポイント)
  • 「その日の良かったこと」があれば数点リストアップする
  • その他気づいたことがあれば書く

この書き方は、以下の本を自分なりに多少アレンジして行き着いた方法です。

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート

また、私の場合胃腸の調子と不眠症状がとにかくひどかったので、スマホアプリで排便と睡眠のログを記録するようにしてきました。それぞれ、ウンログ社の「ウンログ」「オハログ」で記録しています。

日々の生活をログとして記録しておくと、「当時よく苦しめられたあの症状、最近出なくなってきたな」とか、「これをやったあと、体調良いな(悪いな)」など、体調の傾向がわかることもあってとても役立ちます。

食事制限と栄養摂取はきちんと。ただしストイックにやりすぎない

副腎疲労症候群からの回復で重要なことの一つが、食事制限と栄養摂取(サプリメント摂取)です。副腎疲労症候群の専門医やフィシオエナジェティックの施術家からのアドバイスを守りきちんと取り組むことも重要ですが、食事制限によってストレスが溜まってしまうのも良くありません。食事制限がつらいときは、少しはハメを外すことも必要と思います。

私の場合は、ときおり家族で外食したり、パンがどうしても食べたいときは米粉パンを買って食べたり、たまに大好きな餅を食べたり、つらくならないようバランスを取るようにしていました。

マインドフルネス瞑想をする

近年注目されているマインドフルネスですが、副腎疲労症候群で休職してから、私もできるだけ毎日やるようにして習慣化してきました(毎日はなかなかできていないですが、週3、4日程度)。

副腎疲労症候群に即効的な効果があるものではありませんが、個人的な印象としてはマインドフルネス瞑想はぜひやったほうが良いと思います。つい仕事のことや将来のことなどを頭の中でぐるぐると考えてしまうことがよくあるのですが、マインドフルネス瞑想を続けていることで「ああ、今このことを不安を感じているんだな」とか「今、あれこれ悩んでいるな」と、自分の頭の中で起こっていることを不思議と観察できるようになってきます。自分の思考や感情に対して、徐々にうまく対処できるようになり、副腎疲労症候群になりにくいマインドセットを構築することができるのではないかと考えています。

私は以下の本を参考にしてマインドフルネス瞑想を始めました。

運動は少しずつ

副腎疲労症候群の治癒に取り組んで数カ月で、多少の回復を実感するのではないかと思いますが、そのタイミングで運動したりすると結局またダウンすることになります。私は休職後3カ月くらいのとき、かなりの体調の回復を実感し、プールに泳ぎに行ったのですが、その後2週間近くほぼ寝たきりで動けない状態になりました。。。近所の散歩くらいから少しずつ始め、散歩の習慣がついてから、体調と相談しながら徐々に運動量を増やしていくのが良いと思います。

一人カラオケに行く

私はもともとカラオケが好きなのですが、体調の良いときは一人カラオケに行っています。一人なので気兼ねなく歌えますし、歌った後はとてもスッキリした気分になれ、身体も軽くなったような気分になりおすすめです。

以下の記事にもあるように、カラオケは科学的にも心身の健康に良いことが明らかになっているようです。ぜひ定期的に歌いに行ってみてください。

style.nikkei.com

自然に触れる、自然の多いところへ行く

身体がそこそこ動くようになってきてから、自然に触れる、自然の多いところへ行くことを意識してやっています。ひどい不眠症状に悩まされているのですが、不思議と自然の多いところへ行ったり、芝生の上を裸足で歩いたり、自然の地面に手で触れてみたりした日は、結構よく眠れているのです。近くの川沿いや緑の多い公園、遠出できる元気があれば山沿いなどに行ってみるのも良いでしょう。

この、素足や素手で直接大地に触れることで健康になろうという考え方をアーシングというそうで、書籍も出ているようです。

earthing.jp

好きなこと、心が欲することをとにかくやる

結局のところ、この姿勢が最も重要なのだと思います。自身の心の声に耳を傾け、心が素直にいまここでやりたいこと、直感的にやろうと思っていることを素直にやってみましょう。そうすることで、自分の心と身体にたくさん栄養を与えましょう。私も、体調が比較的良好な日に突然思い立って電車で日帰り温泉に行くなど、自身の心の声にしたがって行動することを心がけています。休職している負い目、家族や周囲の人への負い目などを感じてしまうこともあるとは思いますが、負い目を感じる必要はありません。あなたは、いつも他人の意向を優先して自分の意思を後回しにしてきたのではありませんか?私自身がそうでした。いまこそ、自分自身に目を向け、いたわり、大切にすることを取り戻すときです。

まとめ

この記事では、副腎疲労症候群による休職の方法として心療内科に通院する方法があること、休職中の過ごし方で役に立ったことなどを紹介しました。私自身、副腎疲労症候群になってみてよく思うのは、副腎疲労症候群は、長年にわたって大切にしてこなかった自身の心と身体からのSOSのようなものだということです。自身の心と身体をいたわり、大切にすることが、副腎疲労症候群の回復につながると思います。

また、長年の蓄積による症状のため、治るのにもやはりそれなりに時間がかかるということも心に留めておいたほうが良いと思います。「医者も知らないアドレナル・ファティーグ―疲労ストレスは撃退できる!」には、治るまでに「短くて三ヶ月かかり、最長で二年かかる場合もある」と書かれていますが、私の経験からすると、「3カ月で治るのはほぼありえない。最低でも1年はかかる」という印象です。1年はかかるものだと思っていれば、「まだ良くならないな」、「いつになったら復職できるのだろう」と気に病まずにすみます。家庭や仕事などさまざまな事情はあるとは思いますが、自身を大切にしながら、焦らずに気長に治していくことがポイントと思います。