副腎疲労症候群をどこで診てもらうべきか - 病院か民間療法か
「本当に副腎疲労症候群?別の病気でないかまず検査しよう。私がした検査とは - ウェルビーイング思考」で書いたような検査をしても特に異常がなく、「やっぱり副腎疲労症候群かも?」と思ったときに、ではどこで診てもらうのが良いのでしょうか?今回の記事では、私の経験もふまえて以下三つの方法についてメリット、デメリットを交え紹介します。
1. 副腎疲労症候群の専門病院
まず思いつくのはこれでしょう。「副腎疲労症候群 病院」などでググればいくつかの病院のウェブサイトがヒットするはずです。ほとんどの病院が、唾液コルチゾール検査による副腎疲労症候群の診断と、サプリメント処方による栄養療法を行っています。
メリット
- 医師による診断がある
- 唾液コルチゾール検査によって、数値という目に見える形で症状を把握することができる
- 医師自身が副腎疲労症候群を患った経験があるなど、副腎疲労症候群に対して理解の深い医師もいる
デメリット
私はこの方法を採用しなかったため具体的な体験談を言うことはできないのですが、病院によっては副腎疲労症候群として診断書を書いてくれるところもあるようですし、医師に症状として認めてもらえるという精神的な安堵感は間違いなくあるとは思います。ただし、やはりネックは金額の問題です。とにかく高い…。高額な医療費を払って定期的に通院して治る保障があるわけではないですし、私の経済状況ではこの方法をとることはもはや困難だったため、別の方法を探ることにしました。
金銭的に通院が可能な方は、後述の2.や3.と併用してみて、最終的に良いと思ったものに決めれば良いと思います。
2. カイロプラクティックなどの整体院
メリット
- 「1. 副腎疲労症候群の専門病院」より安い
- 良い施術家、自分に合った施術家を見つけられれば、症状が改善する
- 副腎疲労症候群に対して理解の深い施術家もいる
- サプリメントも、指定のところから購入しなくて良いのでやはり安く済む(サプリメントの摂取を勧められれば、iHerbなどから自分で購入する)
デメリット
- 良い施術家、自分に合った施術家を見つけるのが大変
- 民間療法のため、病気としての診断をしてもらえない
私はこの方法を採用しました。とにかく病院より安く済むというメリットが大きいのですが、良い施術家、自分に合った施術家を見つけるのが大変です。副腎疲労症候群について言及している整体院もたくさんあり、どれが良いのか悩んでしまいます。さまざまな整体院に行ってみて自分に合っているか試してみるしかないのですが、私の経験上、以下のポイントで選ぶと良いと思います。
整体院を選ぶポイント
- アプライドキネシオロジーか、フィシオエナジェティックによる施術を行っている
- 出ている症状そのものではなく、その根本原因を探ることを重視している
- 何でも原因を骨盤や体の歪みにあると決めつけるのではなく、トータルに見ようとする
- ただ凝っているところを揉むだけとか、体をバキバキするとかをしない
- そのときの体の状況に合わせて、毎回施術内容が微妙に変わる
- 食事制限や摂取すべき食材など、食事の指導をしてくれる
- 摂取すべきサプリメントを提案してくれる
- 副腎疲労症候群について、詳細な情報を発信している
アプライドキネシオロジーやフィシオエナジェティックの概要は以下で確認できます。私はフィシオエナジェティックの整体院で施術を受けていますが、まさに「体の声を聞く」施術で、副腎疲労症候群のような複合的な症状には合っているのかなと思っています。
- AK(アプライド・キネシオロジー)とは? | カイロプラクティックこまば 目黒,世田谷
- フィシオエナジェティック(ホリスティックキネシオロジー)について | 埼玉県上尾市のクレア治療院|肩こり・腰痛・腱鞘炎・自律神経失調症
3. 漢方内科
メリット
- 良い漢方医を見つけられれば、症状が改善する
デメリット
- 良い漢方医を見つけるのが大変
- 副腎疲労症候群に対して理解の深い漢方医が少ない印象(ただし、副腎疲労症候群に類する不定愁訴のような症状への理解は深いと思われる)
- サプリメントと併用したいときは、飲み合わせに不安が残る
「2. カイロプラクティックなどの整体院」と同様、良い漢方医を見つけるのが大変です。「漢方医の名医 - Soyのブログ」にあるように、日本東洋医学会認定の漢方専門医を探すのも良いでしょう。本当に良い漢方医に出会えれば、症状の大幅な改善が期待できるので、検討する価値は大きいでしょう。
私の場合、一度最寄り駅近くの漢方内科に行って症状を説明し、漢方薬を出してもらったことがあります。しかし、「とりあえず元気が出る漢方出しておきます」と言われただけで、飲んでも効果も無く、残念ながら私にとっては良い病院ではありませんでした…。
その後他の漢方内科も探したのですが、良さそうだと思えるところが見つからなかったことと、フィシオエナジェティックの方で飲んでいるサプリメントと漢方の飲み合わせが良いのかどうか、漢方医も施術家も判断できないことから、漢方薬はその後飲んでいません。おそらく、併用して問題になるようなことはほとんど無いとは思うのですが、不安は残りますよね。
施術家の見解は「漢方薬の知見が無いため飲み合わせについて判断ができない。サプリメントも最近は漢方的な成分のものも多いので、サプリメントで補充する成分で十分。わざわざ漢方を併用しなくても良いのではないか」とのことでした。
まとめ
今回は、副腎疲労症候群を診てもらう方法として、病院、整体院、漢方内科の三つを紹介しました。「副腎疲労症候群かも?」と思ったら、ご自身の考えや金銭的事情に合わせて、いずれかでまずは診てもらうことをお勧めします。副腎疲労症候群は治療法が確立されていないため、主治医は自分自身しかいないというのが、なかなか辛いところですね。
ひとつ、最後に私の経験から添えておきたいのは、この三つのいずれかに通うだけで、副腎疲労症候群は本当に完治するのか?ということです。食事療法やサプリメントによって体の内側にアプローチするのは正しいと思いますが、果たしてそれだけで治るのでしょうか?実際、自分自身のこれまでの食生活よりひどい食生活を送っている人でも、元気に過ごしている人もいますよね。根本原因を探っていくと、やはり心理セラピーなど、心や脳へのアプローチも必要なのではないかと考えています。このことについては、別のエントリーで書きたいと思います。